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初めてのフランス旅行:一人旅 🇫🇷|5日間で教会&美術館一気見!

2023年の冬、約1ヶ月のヨーロッパ周遊旅行に行ってきました。今回は、フランス(11月28日〜12月2日、5日間)で巡った教会や美術館を一気にご紹介したいと思います。クリエイティブな世界で生きてきた身として、一度は観ておきたかった数々の名画、名彫刻、名建築に出会うことができた感動の旅となりました。


Day1

フランス旅行は昼過ぎあたりからスタートしました。まぁしかし、初日から詰め込みすぎました。飛行機が1時間でも遅れたら、スケジュールはダダ崩れになっていたと思います。時間には余裕を持っていきましょう笑。

ノートルダム大聖堂|Notre-Dame Cathedral

2019年4月の火災で被災し、修復中のノートルダム大聖堂。外から眺めるだけでしたが、正面は残っていて、美しく堂々した佇まいでした。復活の日が待ち遠しいですね。

※入場不可、外から眺めるのみ

ノートルダム大聖堂|Notre-Dame Cathedral
ノートルダム大聖堂|Notre-Dame Cathedral

サント・シャペル|Sainte-Chapelle

シテ島にある13世紀に建設されたゴシック建築の教会堂。1991年、世界文化遺産に登録。狭い階段を上がると突如現れる見事なステンドグラスが圧巻。観光エリアとしてはそれほど広くないので、サクッと見ることができます。

※要日時予約、パリミュージアムパス利用可

サント・シャペル|Sainte-Chapelle
サント・シャペル|Sainte-Chapelle
サント・シャペル|Sainte-Chapelle

オペラ・ガルニエ|Opéra Garnier

オペラ座と呼ばれている歌劇場。1875年1月15日竣工。高さ18m、長さ154m、幅13mの光輝く豪華な大休憩室には、開いた口が塞がらない豪華さでした。細かい彫刻も、埋め尽くされた絵画も素晴らしいです。パリミュージアムパスが使えないので、事前に予約が必要です。

※要予約、パリミュージアムパス使えない

オペラ・ガルニエ|Opéra Garnier
オペラ・ガルニエ|Opéra Garnier
オペラ・ガルニエ|Opéra Garnier

ギャラリー・ラファイエット|Galeries Lafayette

1912年に開業した老舗デパート。お土産を買う場所としても有名ですね。クリスマスのツリー(店の中央にある)やショウウィンドウが名物で、今回もそれを見に行きました。夕方であれば、屋上からエッフェル塔のサンセットも見ることができます。美しかった!

※入場無料

ギャラリー・ラファイエット|Galeries Lafayette
ギャラリー・ラファイエット|Galeries Lafayette
ギャラリー・ラファイエット|Galeries Lafayette からの眺め
ギャラリー・ラファイエット|Galeries Lafayette からの眺め

Day2

気合いを入れて臨んだ、私的「パリ・本番」の日。この日は、3つの美術館を巡り、1日で16kmも歩きました。そりゃぁ疲れるわけだ。

オランジュリー美術館|Musée de l'Orangerie

モネの連作「睡蓮」を収めるために整備された美術館。印象派の画家達(セザンヌ、モディリアーニ、モネ、ピカソ、ルノワール等)の作品を収蔵しています。

※要日時予約、パリミュージアムパス利用可

オランジュリー美術館|Musée de l'Orangerie(モネ / 睡蓮)
オランジュリー美術館|Musée de l'Orangerie(モネ / 睡蓮)
オランジュリー美術館|Musée de l'Orangerie(モネ / 睡蓮)
オランジュリー美術館|Musée de l'Orangerie(ルノアール / Landscape with Snow)
小さいのだけど、とても美しくて見入ってしまった。

ルーブル美術館|Louvre Museum

もう知らない人はいないと思いますし、私がお伝えできる新しい情報もありません笑。ただ、本当に素晴らしい美術館で、何度も行きたくなる理由がよく分かりました。

※要日時予約、パリミュージアムパス利用可

ルーブル美術館|Louvre Museum(ジャック=ルイ・ダヴィッド / 戴冠式)
ルーブル美術館|Louvre Museum( アンティオキアのアレクサンドロス / ミロのヴィーナス)
ルーブル美術館|Louvre Museum(ダヴィンチ / モナリザ)
絵が遠くて、人が多くて、「本物を見た!」という満足感のみ。
ルーブル美術館|Louvre Museum で売っていた、クリスマスオーナメント。この時期、どこの美術館でもオリジナルのオーナメントを売っていて、とっても素敵だった。

オルセー美術館|Orsay Museum

19世紀美術を展示する美術館として有名なオルセー美術館は、1900年のパリ万国博覧会開催に合わせて建設されたオルセー駅の鉄道駅舎を改修して開館した美術館。ミレー、ゴッホ、ゴーギャン等、教科書にでてきた名画が「これでもかっ!」というくらいに次々飛び込んできて、もうお腹いっぱい。個人的には、上野の西洋美術館で何度も見ていたロダンの「地獄の門」のオリジナル石膏原型が見られたのが嬉しかったです。

※要日時予約、パリミュージアムパス利用可

オルセー美術館|Orsay Museum
オルセー美術館|Orsay Museum(ロダン / 地獄の門)
オルセー美術館|Orsay Museum(ミレー / 晩鐘、落穂拾い)

Day3

フランスで初めての電車に乗り、まさかの逆方向へ。乗る電車を間違えて泣きそうだった私を助けてくれた美しいパリジェンヌ… 私はあなたのことを一生忘れません。本当にありがとう。

ヴェルサイユ宮殿|Palace of Versailles

1682年、フランス王ルイ14世によって建てられた宮殿。1979年、世界文化遺産登録。鏡の間やその広大な庭園が有名です。鏡の間から眺める庭園は、とてもとても美しいですが、フランス革命の歴史を思うと、なんとも切ない景色に感じます。

フランスの王室の暮らし、またマリー・アントワネットの思いを感じ取るにはヴェルサイユ宮殿だけでも十分ですが、時間があれば、敷地内を往来しているトラム(有料でチケットは庭園で買えます)に乗って、マリー・アントワネットの私的な宮殿として知られる「小トリアノン宮殿(プチ・トリアノン)」にも行ってみてください。私も友人に勧められて急遽行くことにしたのですが、行って良かったと本当に思っています。

小トリアノン宮殿の敷地には、イギリス式の庭園と農村に見立てた小集落「ル・アモー・ドゥ・ラ・レーヌ」があります。ヴェルサイユ宮殿とは打って変わっての静けさと穏やかな空間、また、かわいらしい内装のお部屋を見ることができます。マリー・アントワネットが王宮の窮屈な暮らしから逃避した場所とのことで、彼女の孤独や寂しさを感じることができる場所です。

※要日時予約、パリミュージアムパス利用可

ヴェルサイユ宮殿|Palace of Versailles
ヴェルサイユ宮殿|Palace of Versailles
ヴェルサイユ宮殿|Palace of Versailles
ヴェルサイユ宮殿|Palace of Versailles
ヴェルサイユ宮殿|Palace of Versailles
小トリアノン宮殿 敷地内
小トリアノン宮殿 敷地内
小トリアノン宮殿 敷地内
小トリアノン宮殿 敷地内

エッフェル塔|Eiffel Tower

今回エッフェル塔には登っていません。エトワール凱旋門に向かう道すがら横を通りました。

※外から眺めるのみ

エッフェル塔|Eiffel Tower

エトワール凱旋門|Arc de Triomphe de l'Étoile

エトワール凱旋門を見た時の最初の感想が「これが、シン・エヴァでリツコさんが降り立った凱旋門…」でした笑。で、こちらの凱旋門、ナポレオンが1806年に建設を命じ、1836年に完成しましたが、当の本人は亡くなってしまい門を通ることは叶わず。高さ50mの門は螺旋階段を登って屋上にいけるのですが、これがまぁしんどかった。PCやカメラ等重い荷物を背負っていたので、途中で苦しくて挫折しそうでした。螺旋階段も目が回ってしんどかったです。ただ、屋上からの景色、光のショーで輝くエッフェル塔は、これまでの疲れを吹き飛ばす美しさでした。

※日時予約不要、パリミュージアムパス利用可

エトワール凱旋門|Arc de Triomphe de l'Étoile
エトワール凱旋門|Arc de Triomphe de l'Étoile
エトワール凱旋門|Arc de Triomphe de l'Étoile からの眺め
エトワール凱旋門|Arc de Triomphe de l'Étoile からの眺め

Day4

実はフランスに来る前から体調が芳しくなく、モン・サン・ミシェルは遠いので一人で行って迷ったり事故ったりした時にはシャレにならないと思い、日本人向けの現地バスツアーを予約。片道4時間はこたえますが、だいぶ楽な旅路となりました。

モン・サン・ミシェル|Mont Saint-Michel

フランス西海岸、サン・マロ湾上に浮かぶ修道院。1979年、世界文化遺産に登録。滅多に晴れないといわれるこの季節で奇跡の快晴に。モン・サン・ミシェルを目の前にした時の感動は、今回のヨーロッパ旅行でトップクラスでした。ぜひ、訪れてほしいです。

残念な点として、この時期のこの場所、完全なオフシーズン状態で、レストラン等が全然開いていません。参加したツアーでは、ランチ付きとランチなしが選べて、私はランチなしを選んだのですが、これが間違いでした。食事処を探して修道院のある島と本島とを行ったり来たりし、最後に修道院側の島で空いているレストランに飛び込んで食事を済ませました。空腹で死ぬところでした…。ランチ付きにしておけば良かったです。

あと、時間があれば、修道院島と本島をつなぐ道(下記写真)を歩いてみてください。30〜40分くらいはかかりますが、景色が美しく素晴らしいです。

モン・サン・ミシェル|Mont Saint-Michel
モン・サン・ミシェル|Mont Saint-Michel
モン・サン・ミシェル|Mont Saint-Michel
モン・サン・ミシェル|Mont Saint-Michel
モン・サン・ミシェル|Mont Saint-Michel
モン・サン・ミシェル|Mont Saint-Michel
モン・サン・ミシェル|Mont Saint-Michel
モン・サン・ミシェル|Mont Saint-Michel
モン・サン・ミシェル|Mont Saint-Michel

Day5

飛行機の時間が昼だったので、この予定を入れるかどうか悩みましたが、早朝に起きて決行。霧がかったパリの街は幻想的でした。クリスマスシーズンということもあり、敷地内では大所帯のブラスバンド演奏が朝から賑やかでした。

サクレ・クール寺院|Sacré-Cœur Basilica

モンマルトルのサクレ・クール寺院は、パリのモンマルトル地区に位置するローマ・カトリックの大聖堂。パリで最も高い地点にあり、標高は約130メートル。ピカソ、ゴッホ、ルノワールなど、多くの芸術家が創作活動を行ったアート地区だそうです。

※入場無料

サクレ・クール寺院|Sacré-Cœur Basilica からの眺め
サクレ・クール寺院|Sacré-Cœur Basilica
サクレ・クール寺院|Sacré-Cœur Basilica
サクレ・クール寺院|Sacré-Cœur Basilica

予約方法

パリミュージアムパス(Paris Museum Pass)

今回のパリでの美術館巡りですが、私は「パリミュージアムパス(Paris Museum Pass)」の4日券、77€(Eチケット版)を買って観光をしました。

注意が必要なのは、このパスがあっても、入場予約は別で取らなければならないということです。このパスは、あくまで入場料。パスを持っていきなり美術館のゲートに行っても入れません。

パスを買った後、各美術館のページに行き、入場の希望日と希望時間を予約してください。各美術館とも毎日大盛況で、時間によっては入ることすらできなくなります。パリミュージアムパス(入場料)+入場日時が揃って、初めて入ることができます。

なお、電車で逆方向に行ってしまい、到着時間が数時間遅れてしまったヴェルサイユ宮殿ですが、予約があったのでちゃんと入ることができました。そこまで正確に人数を確認している訳ではないようですが、ルーブル美術館などは、日時予約があったのにも関わらず長蛇の列に1時間は並びました。パリの観光地は、事前予約を強くお勧めします。

なお、パリミュージアムパスがお得かどうかは、行きたい美術館の数によります。ご自身が行きたい美術館をリストアップして、個別の予約とどちらがお得かご確認ください。

Amazing TRIP

各美術館の日時予約の方法に際しては、こちらのサイトがめちゃくちゃ分かりやすかったです。イタリアやスペインなども含めて、かなり使わせていただきました。ありがとうございました!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「これがあの…!?」という名画や名建築の数々ですが、実際に行くと、当然それ以上の作品たちが星のように自分に降りかかってきて、次の作品へ次の作品へ、と歩みが止まらない日々となりました。

初めて見た絵画の美しさに吸い込まれたり…
作品を描いた人、掘った人、造り上げた人たちの気持ちを思ったり…
眼下に広がる景色を見て歴史の中で消えていった偉人に思いを重ねたり…

と、実際に触れられる距離で見たからこその感動がありました。

ヨーロッパの美術品や建造物は、油絵具や石が使われていることが多く、損傷や消失がしにくかったり、経済面や精神面で支えるパトロンがいたことも豊かな芸術文化を支える基盤になっているまぁと改めて感じます。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 作「ラ・ベル・フェロニエール」

レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「ラ・ベル・フェロニエール」という肖像画(製作年:1490年 - 1496年、ルーヴル美術館所蔵)をすぐ目の前で見た時、「わぁ、、、レオナルド・ダ・ヴィンチって本当にいたんだ…」と鳥肌がたったのを覚えています。私が立つこの位置に、ダ・ヴィンチは立って筆を走らせたのだと思うと、歴史って繋がっているのだなぁ、と思います。

また、行きたい!ありがとう、フランス!

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