エッセイ)今更かも知れないけどコロナの話

今日からGOTOキャンペーンで
東京もOKになる。
差別的とか言われるかも知れないが
田舎の地方に住んでいるものからすると
手放しで歓迎はしにくい。
ただ経済を回さなくてはならないし、
このキャンペーンのおかげで助かる人も
いる事を思うと頭からの否定も出来ない。

正直、一時のピーク時に比べてコロナに対する
意識はガバガバに緩くなっている。
無論、マスクをしたりアルコール消毒をしたり
極端な人混みは避ける程度の最低限の対策は
しているが、レンタルビデオ屋にいったり
飲食店にいったりと以前と同じ様になっているし
コロナ関連の掲示板を見る事もほぼなくなった。
もはや、対岸の火事状態だった。


そんな中、2日前に嫁の職場の同僚の家族が
コロナにかかり同僚の方が濃厚接触者となった。そして、この方の検査結果次第では嫁が濃厚接触者になり、自分はその家族になる可能性が出てきた。
対岸の家事から一気に業火の中に投げ入れられた
様だった。結果が出るまでの2日間は、絞首刑の階段を登っている最中の様だった。
万が一の可能性も考え仕事は休み、家に引きこもった。

「そこまで慎重にならなくても大丈夫だよ。」
慰めのつもりで言ってくれる人もいたが、
自分としては、嫁や自分が罹患している心配と
他人にうつしてしまったら申し訳ないとの気持ちが強くあり、優しい言葉も他人の無責任な戯言にしか聞こえなかった。
ビビリの自分はネットで色んな所を検索して
今後どうなるのかを様々なパターンでシュミレートした。
2人とも入院したら猫はどうしよう?
これは解決策が見つからずどうしようもなかった。
相談窓口にも問い合わせをしたが、現段階では何も確定しておらず、何かあれば後々、保健所の指示に従って下さい的な回答しか得られなかった。
なんの解決にもならずに怒りを覚えたが
今となっては、そりゃそうだとしか思えない。
人間、窮地に追い込まれると思考がおかしくなるなと改めて思い知らされた。

ダラダラと書いてる時点でお気づきの方も
多いかと思われるが、同僚の方の検査結果は、
陰性で自分は事なきを得た。

この一件でコロナに対する意識は、
一時的に上がっている。
しかし多分、一時的で終わるだろう。
喉元過ぎればなんとやらだ。

ただ、コロナのせいで職を失ったり
大切な方を亡くしたりと辛い目にあった方や
今、現在も病気と闘っていらっしる本人や家族
医療関係者の方からしたら、
一時的なんてあり得ないとお叱りの言葉を
受けてしまいそうだが、それでも多くの人の
感覚は自分に近いものがあるはずだ。

経済を回さなければ、コロナ以上に
悲しみの連鎖を生む結果になるだろうし
かと言ってコロナを軽視はできない。
0か100かの考え方では、手詰まりになって
しまう。

バランスをとって双方が破綻しないように
見極めながらうまくやっていくしかない。
矛盾を抱えつつ結果に反映させるのは
本当に難しいがそれでもなんとか
やっていくしかないのだろう。

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