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エッセイ)手紙って書いた事あります?

水野うたさんの企画で、手紙、または手紙をモチーフにした作品を募集している。
この企画に参加したくて、色々と考えてみたのだが、そもそも、私は手紙を書いた事がない。年賀状くらいは出した事はあるのだが…。

そもそも、どういう時に手紙って書くのだろうか?TVなんかで普段伝えられない想いを手紙に書いて読み上げていたり、結婚式なんかでこのパターンを見た事はある。
しかし、普段の生活で手紙を書くと言うのがイメージ出来ない。

他の人はどうなのかと思い、嫁様や会社の同僚に『手紙って書いた事ある?あるなら、いつ書いた?』って聞いて回ったら、殆どの人が書いた事があると言っていた。
お誕生日プレゼントに手紙を添えてと言うパターンと遠くに行ってしまった友人に手紙を送ったというパターンが多かった。

勿論、自分にも遠くに行って逢えなくなった人は、今までに何人かいる。そう言った時は、電話やfeace bookやLINE等でやり取りはするものの手紙を書くに至った事はない。
子供の時であれば、手紙以外に繋がりを保つ方法はなかったのだが、それでも、手紙を出す事はなかった。

中学の時にアメリカに行ってしまった女友達がいたのだが、彼女にも手紙を出さなかった。
大人になって、たまたま再会した時に、彼女に『結局〇〇と〇〇位しか手紙をくれなくて、すごく寂しかった』と冗談交じりに言われた時は、手紙を出しておけば良かったと後悔した。
彼女は1人、全く知らない土地で言葉も通じない中で苦しんでいた訳で、たった1枚の手紙がその苦しみを少しでも軽減できるなら、手紙を書くべきだった。
何より、彼女が凄い美人になっていたし…。

自分が手紙を書かないのは、字が下手なのと、自分の想いを言葉にするのが恥ずかしいのと、相手の為に何かをする事への思い遣りが足らないからだと思う。
後は逢えなくなってしまった人との関係を繋ぎ止めようとせずに、それはそれで、一旦、終わったものとして受け入れてしまうからだ。結局は冷たい人間なのだろう…。

手紙について書くつもりが、自分の性格を顧みる結果になってしまった。
こんな感じだから、この先も誰かに手紙を書くという事はないと思う。

もし、書くとしたら死期が近づいて嫁様に『今まで一緒に居てくれて、ありがとう』と感謝の気持ちを書いて渡すくらいだろうか…。
ただし、その時まで、嫁様に捨てられていなかったらだけど…。

おわり

水野うたさんが、下記記事の要領で手紙のコンテストを開催されています。
10月いっぱい募集されてますんで、皆様も是非、ご応募ください。
今回の自分の記事は水野さんの意図とは、かなりズレてそうですけど、参加する事に意義があるって事で😂

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