あと一歩届かなかった団体優勝
これは、私が高校3年生の夏の近畿大会での話。
現役を引退した今でも忘れられないくらい、悔しかった試合のひとつ。
高校3年生でこれが最後の近畿大会。なんとしても団体優勝して終わりたかった。というのも、高校2年生のときにも同じような苦い経験をしていたからだ。
アーチェリーの団体戦は3人1組となり、1人2本ずつ矢を放つ。1回で6本射ち、相手との点数で勝敗が決まる。勝てば2ポイント、引き分けは1本ポイント、負けは0。先に5ポイント取った方の勝利となる。
4-4になると、引き分けとなり1人1本ずつのシュートオフになる。
悔しすぎた高校2年の近畿大会団体戦
高校2年の近畿大会。団体戦は順当に勝ち進み、準決勝まで勝ち進んだ。
準決勝では、お互い一歩も譲らない攻防戦。4-4の引き分けとなり、それぞれが1本ずつ矢を放つ「シュートオフ」へもつれこんだ。
ここで決めれば決勝戦。負ければ3位決定戦。どちらに転んでもあと1回試合はできるが、決勝と3位決定戦では訳が違う。
そんななかでのシュートオフだった。結果は僅差で負けてしまい3位決定戦へ。後が無くなった私たちはなんとしてもここで勝ちたい!そう思い3位決定戦に挑んだ。
3位決定戦とはいえ、やはり相手も勝ちたい気持ちが強いのでここでもお互い一歩も譲らず再びシュートオフ。ここで負ければ完全に終わる。なんとしても3位にはなりたい!!そう思ってシュートオフに臨んだ。
しかし、3位決定戦でも勝利の女神に見放され4位に…。本当に僅差で負けた試合だった。この悔しさを来年必ず晴らす!!そう心に決めた瞬間だった。
高校3年生の近畿大会
そして迎えた高校3年生の近畿大会。団体戦は昨年と変わらず準決勝まで駒を進めることができた。
準決勝の相手は3年連続団体優勝している高校だった。ここで負ければまた昨年と同じく3位決定戦になる。それだけは絶対に避けたかった。また、3年連続優勝している高校の前に優勝していたのが母校だったので、なんとしてもここで勝って決勝に進み、優勝に母校の名前を刻む!!そう誓った。
3位決定戦に行きたくない思いと、4年目の連続優勝を止めてやる!という勢いで準決勝を戦った。流石に3年連続優勝しているだけに相手も強かったが、運もあり6-4で勝利し、無事に決勝戦へ。
あと1回勝てば優勝だ!!昨年負けた悔しさをやっと晴らせる!
決勝戦の相手は、昨年3位決定戦で敗れた高校。絶対に勝って優勝して帰る!その想いを胸に臨んだ決勝戦だった。
しかし、1セット目を終えたとき私に異変が起こる。熱中症になってしまったのだ。今まで真夏の試合で一度も熱中症になんてならなかったのに。しかも、大切な決勝戦で。
もちろん、このまま終わることもできないのでフラフラになりながらも射つが、思うように当てられない。立っているので精一杯だった…。
結果は、2-6で決勝戦敗退。準優勝になった。準決勝で3年連続優勝の高校を倒し、決勝戦では勝てるはずだった相手に負けて…。相手が45年ぶりの優勝と聞いてさらに悔しさが増したのは言うまでもない。
熱中症になんてならなかったら、絶対勝てた相手だったのに…。後ろで応援してくれた後輩や他校の友達に申し訳なくて…。
今更なにを言っても変わらないが、アーチェリー 人生の中で忘れられない暗い悔しい試合の一つ。
この経験から1本1本を大切に、そして熱中症にならないようにさらに対策を講じようと学んだのだった。
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7年間のアーチェリー経験をもとに、アーチェリーが上手くなりたい人向けにブログ書いてます。
アーチェリーブログ:https://kerokuma-blog.com/
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