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映画「フリー・ガイ」を見タ

映画「フリー・ガイ」を見た。映画館で見て感想を放置していたので、ちょこっとだけ書く。

見終わってから、ゾワゾワと怖さを感じた。モブキャラのガイが自我に目覚めて大暴れするのは面白い。でも、怖さを感じた。
ガイが普通の人間と同じように見え、そのうえ、ガイを応援する人が現実世界に出現した。バーチャル世界が現実世界に近づき境界線が曖昧になると、自我を持ったモブキャラを「人」と同等に扱うようにと声をあげる人が現れる気がしてきた。ロボットやアンドロイドで、こんな問題を取り上げた作品は多くあり、定番といえば定番のネタではある。ロボットなどは物体であり個体が存在する。今回のガイは、バーチャル空間の存在であり個体としての物体は存在しない。もし、それぞれのモブキャラに「人」としての権利を与えた場合に、バーチャル空間を作り上げているサーバーのスイッチをOFFした場合は大量殺戮が発生したことになる。スイッチ一つで人が死んでいくことを想像し怖くなった。
そして、作ったキャラが自我を持つことにも怖さを感じた。現在のゲームでも顔や体型を設定しキャラメイクでき、わざと変な顔や体に設定して遊ぶことがある。作ったキャラが自我を持ち自分の操作から離れて「どうして、こんな顔で生まれたんだろう?」と悩む姿を見ることになるだろう。それは親になることと、ほぼ同じではないだろうか。今まで遊んだゲームで、無責任に親になっている…。彼らが自我に目覚めないことだけを願っています。
そんな考えすぎなことを頭に浮かべて、一人でゾワゾワしながら映画館から帰りました。

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