ケロゲロス

ラジオ聞いてます。 Perfume聞いてます。

ケロゲロス

ラジオ聞いてます。 Perfume聞いてます。

最近の記事

映画「犬王」を見タ

映画「犬王」を見た。 今の実写の時代劇では実現できないことをアニメで描写している。それは「主役の歯並びが悪い」ことです。私は過剰な白さでなければ歯を気にしないのだが、気にする人もいますよね。どちらかというと歯並びが悪すぎる方が気になる。琵琶法師の友魚の歯並びが悪い!口のアップのアングルが多いから印象に残る。絶対に今の実写では見えません。 ”芸能人は歯が命!” 琵琶のベンベケベン音と太鼓のポンポン音の世界からエレキギターとドラムで溢れるロックの世界へ連れていかれる。この時代

    • 映画「ハケンアニメ!」を見タ

      映画「ハケンアニメ!」を見た。 原作を知らないで見た。 持ち込み禁止の映画館で小分けパックのお菓子を一時間も食べ続ける客が近くにいて、ガサガサ・パリパリとノイズ音を発するから全く集中できなかった。でも、後半部分の物をクリエイトするというシーンには熱いものを感じた。 パンフレットを読むと、いつもと違う文章でインタビューやコラムが書かれている。この違和感に何か閃き、とりあえず電子書籍で原作のサンプルを読んでみた。 「あぁ、この人達は原作をとても好きで大切にしているんだ」と理解

      • 映画「シン・ウルトラマン」を見タ

        映画「シン・ウルトラマン」を見た。 一回目でストーリーを理解できなくなり迷子になった。釈然としなかったので二回目の再挑戦をしたけど、やっぱり迷子になった。迷子センターに行って助けを求めたくなったけど、迷子なりに分かったこともある。 それっぽい言葉が多くて、きちんと説明をしているように聞こえるけど、「何で?」と思う部分が多い。言い方が悪いけど、ちょっとした詐欺師みたいな手法である。この言葉を埋めてくる攻撃の中に、個人のフェティシズムな要素が混ざって描かれているから余計に迷子に

        • 映画「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」を見タ

          映画「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」を見た。 マルチバースって禁断の扉じゃないですか? 映画内で言われる宇宙が不安定になるとかではなくて、見てる側に余計なことを考えさせる。 同じ人なのに少し違う宇宙を何個も見ていると、頭の右上ぐらいに浮かんでくる。 「どこかの宇宙では平和に暮らしてるストレンジがいるんだろうな…」 スクリーンにはトラブル対処に追われるストレンジがいるけど、平和でのんびりと過ごしているストレンジを意識するようにもなっていた。目の前の

        映画「犬王」を見タ

          映画「カモン カモン」を見タ

          映画「カモン カモン」を見た。 全編がモノクロであることが良かった。 ホアキン・フェニックスが演じるジョニーはラジオジャーナリストとして子供たちにインタビューして生の声を聞いている。ちょいネタバレするけど冒頭から子供たちの声が流れ、彼らが何を話しているのかを聞くことになる。最初に声を聞かせる演出で、自然な形で”見る”より”聞く”という姿勢になる。この姿勢が今作の大切なことだと冒頭で教えてくれる。 聞くことを重視するために、視覚情報は”カラー”より情報量が減る”モノクロ”を選

          映画「カモン カモン」を見タ

          映画「ベイビーわるきゅーれ」を見タ

          映画「ベイビーわるきゅーれ」を見た。 噂で面白いと聞いていたけど、スクリーンで見ることができずに配信で見た。まだスクリーンで見るチャンスがあるようなので、その時は馳せ参じまする。 殺し屋という突飛な殺伐とした設定に、真逆な二人の共同生活が、まるでコントのようで面白い。緩々なのにバリバリに戦う。緩々なのに強烈なメッセージを投げてくる。 ちさととまひろは共同生活で一緒の時間を過ごしたり、バイトへ行ったりとしている。共同生活には付き物の喧嘩もする。喧嘩したら仲直りもする。寄り

          映画「ベイビーわるきゅーれ」を見タ

          映画「ナイトメア・アリー」を見タ

          映画「ナイトメア・アリー」を見た。 平日の昼に見たせいか、午後ローの「魅惑の女性特集」を見た感じだった。どこまでがネタバレになるのかと思い、公式サイトで書かれていることはネタバレなしで書いていいだろうと思って、公式サイトを見て驚いた。ずっと”読心術”だと思っていたら、公式サイトに”読唇術”と書いている!スタンが心を読めていない”読心術”であることをネタバレになるのか迷っていた。公式サイトで”読唇術”と書いているので、主人公のスタンが心を読めていないことはネタバレではないとい

          映画「ナイトメア・アリー」を見タ

          映画「ベルファスト」を見タ

          映画「ベルファスト」を見た。 剣と盾を持った少年が走ったり飛んだりする写真を見て、この子が悪戯をする冒険談の作品だと思っていた。粗筋を見ると違った…。作品を見ると粗筋のとおり、北アイルランドの宗教により分断が発生する不穏な状況を描いていた。でも、少年が普通に遊んだり恋をする姿も描かれている。粗筋を見ると違った…。作品を見ると粗筋のとおり、北アイルランドの宗教によって分断される不穏な世界が描いていた。でも、少年が少年らしく遊んだり恋をする姿も描かれている。この二つの要素が同居

          映画「ベルファスト」を見タ

          映画「アンネ・フランクと旅する日記」を見タ

          映画「アンネ・フランクと旅する日記」を見た。 日本のアニメとは違うタッチの絵なので、絵本のようなアート的なアニメーションかと思っていたら、3Dで背景を描かれていたりと予想を越えたアニメーションの動きで展開されていて新鮮だった。そして、ナチス兵が不気味で超怖かった。 このタイミングで見るとロシアのウクライナ侵攻を連想してしまう。アニメ映画により難民問題を提起するものが、今は現実で起こっている戦争に直結する。製作側も意図していなかった事態だろう。「ウエスト・サイド・ストーリー

          映画「アンネ・フランクと旅する日記」を見タ

          映画「シラノ」を見タ

          映画「シラノ」を見た。 ミュージカルで歌うということの意味が分かった気がする。 田舎で生まれ育ったので舞台を見るという習慣が無かった。上京しても、その習慣が無いまま今に至っている。だから、ミュージカルといえば「笑っていいとも!」でタモリさんが嫌っていたものという印象。「急に歌い出すって情緒不安定かよ!」と私も思っていた。 最近は、映画で「イン・ザ・ハイツ」や「ウエスト・サイド・ストーリー」を見たので、少しはミュージカルに慣れて「情緒不安定かよ!」とは思わなくなっていた。 今

          映画「シラノ」を見タ

          映画「ゴヤの名画と優しい泥棒」を見タ

          映画「ゴヤの名画と優しい泥棒」を見た。 1961年に発生したロンドン・ナショナル・ギャラリーからゴヤの名画「ウェリントン公爵」が盗まれた事件を基に製作された作品である。1961年といえば、「ウエスト・サイド物語」が上映された年である。そして、今、 スティーヴン・スピルバーグが監督した「ウエスト・サイド・ストーリー」が上映されている。1960年ぐらいの街並みを完璧に再現しているスピルバーグ監督に比べ、こちらは再現できている部分もあれば、一部に脱力させてくれる奇抜な方法で風景を

          映画「ゴヤの名画と優しい泥棒」を見タ

          映画「サマーフィルムにのって」を見タ

          映画「サマーフィルムにのって」を見た。 余白の部分を埋めてくる小さなギャグに溢れていて好きだった。終始、マスクの下で口をニヤニヤさせて見ていた。漫画の「映像研には手を出すな!」と同じノリで面白かった。 対比を上手く活かしていたと思う。 時代劇映画と恋愛映画のジャンルが違う作品を作っていく対立構造を描いていて、地味な撮影チームと派手な撮影チーム、ストーリーの濃さの違い等々で、より対立構造を強調している。撮っている恋愛映画の「なんじゃ、それ!」と呆れさせるぐらいのポンコツさが

          映画「サマーフィルムにのって」を見タ

          映画「鹿の王 ユナと約束の旅」を見タ

          映画「鹿の王 ユナと約束の旅」を見た。 原作は未読。 悪くはないけど、あと少しという感覚。 miletのアルバムの「visions」が好きで聞く日々を過ごしており、エンディングで「One Reason」が流れたときには驚いた。音楽配信のサブスクリプションでアルバムを見つけて聞いていたので、何の曲がタイアップ曲になっているのか知らずに聞いていたのである。予告編で流れていたと思うけど、何も考えずにボーっと見ていたことが分かる。このボーっとしていたおかげで、エンディングで流れた

          映画「鹿の王 ユナと約束の旅」を見タ

          映画「大怪獣のあとしまつ」を見タ

          映画「大怪獣のあとしまつ」を見た。 怪獣の後始末のことを考えたことがない。これをテーマとして思いつき、現実に後始末に困っているものを皮肉っている風刺は素晴らしいです。松竹と東映の二つの大手の映画会社に手を組ませ、豪華なキャスティングを集めて製作されているのも凄いと思う。 でもね…。 「これが三木聡監督の作品なんだ!」というほど三木聡監督ファンの人は読み進めないでください。褒めてないので…。 三木聡監督の作品をほぼ知らない。扱うテーマと役者と予告編に釣られて見た。見終わった

          映画「大怪獣のあとしまつ」を見タ

          映画「バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」を見タ

          映画「バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」を見た。 結局、誰に向けた作品なのか分からない。ゲームを知っている人へ作っているのか、ゲームを知らない人へ作っているのか分からない。私はゲームのバイオハザードが好きなので、節々に出てくるゲームの世界と共通するものと、異なってくるものが雑多に並べられ気になって仕方なかった。監督が自分自身に向けた作品なのかもしれん。 ストーリーは、ゲームの「1」の舞台である洋館を探索するチームとゲームの「RE:2」の舞台である警察署・養

          映画「バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」を見タ

          映画「偶然と想像」を見タ

          映画「偶然と想像」を見た。 第一話に出てくる和明を見て、この独特な話し方をする人をどこかで見たと考えていた。途中で「いとみち」に出ていた雇われ店長だと気付きスッキリした。「いとみち」で独特な間で喋る人だと思って印象に残っていた。「偶然と想像」でも独特な間で喋っている。人の顔と名前を覚えるのが苦手だが、これで演じる中島歩さんを完全に覚えた。 三つの短編から成る作品で、どれもイライラと少しの多幸感がある。見て浮かんできたのは、”普通といわれる領域”と”それ以外の領域”と”その

          映画「偶然と想像」を見タ