「ネガティブ感情」を運用しよう。
あなたは、悲しい気持ちや苦しい気持ちを、一人で抱えていませんか?
そっと心に閉じ込めておくことで、何もなかったかのように振舞っても、いつ、その感情が再び自分を蝕むのか分からない恐怖を感じたりしませんか?
私は、自分の感情を表に出すのが苦手です。
自分の抱えたネガティブな感情を表に出したら、きっと周りにネガティブな連鎖を引き起こすトリガーになってしまう。
だから、自分のうちに閉じ込めて、誰の目にも届かない場所に、ずっと封じていかなければならない。若い頃は、そう思っていました。
こういう気持ちのときは、ポジティブなコトを言われても、全く心に響かないどころか、鬱陶しくさえ思っていました。
ですが、40代のオッサンになってみて、だいぶ考え方が変わってきました。
今回は、どう変わったのかを書いていこうと思います。
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日本銀行の公表しているデータを見ると、現在の国内の普通預金の平均年利率は「0.001%」だそうです。定期預金ではもう少し金利が高いですが、それでも「0.003%」程度です。
一方、「投資信託」だと、株式と債券の分散投資でも金利は「3~5%」です。
この差が気にならない方は、これからの話にピンとこないかもしれませんが、「預金=蓄える」ことは堅実なようで、実は「投資=運用」よりもリターンが少ないことは、お分かりいただけるでしょうか?
では、これを冒頭の「ネガティブ感情」の話に置き換えてみましょう。
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「ネガティブな感情」を自分の中に蓄積しても、得るモノは微々たるものです。それは、預金とは比べ物にならないリスクがあるにも関わらず、です。
いつか心がパンクしてしまうリスクを背負いつつ、実利のない「ネガティブな感情」を蓄え続けることは、本当に良いことなのでしょうか?
逆に、「ネガティブな感情の運用」を考えてみましょう。
分かりやすい例えは、「共感」というリターンを得るケースだと思います。
例えば、あなたが友人Aとケンカをしてしまったとします。
これを、友人Bと友人Cに相談したとします。
友人B「実は、私もこの前、友達とケンカしちゃったんだけど、そのまま疎遠になってしまって…、すぐに謝って仲直りすればよかったと後悔しているの。だから、あなたがAさんのことを今でも大事なら、仲直りしてほしいと思う。」
友人C「私は、友達とケンカなんてしないから、あなたの気持ちもAさんの気持ちも分からないわ。」
…どうでしょう?CさんよりBさんに相談したくなりませんか?
それは、Bさんがあなたに、自分が「友人とケンカして離れてしまった」という「ネガティブな感情」を「共感」に換えて話してくれたからだと思います。
このように、悩みを抱えている他者に対して、自分の「ネガティブな感情」はプラスな力を生み出してくれます。
また、他者に話すことで、「共感」は「共有」となり、一人で抱えていた時よりも、ずっと楽になると思うのですが、あなたはどうお考えになりますか?
まあ、この例えは前提条件として、「話せる相手がいる」状況ではありますが、そんな相手がいなくても、作ることはできると思います。
しんどいときこそ、人にやさしく。
相手を思ってのことなら、「ネガティブな感情」を他者に伝えても、ネガティブな連鎖は起きないように思います。
「マイナスとマイナスをかけるとプラスになる」みたいな感じですかねぇ。
「必ずそうしなさい」という話ではなく、「ネガティブは感情」を抱えているときほど、似たような他者に気づけると思いますし、「共感」できると思うので、痛みを「共有」して、「優しさの連鎖」に換えていきたいものです。
…まとまった?まとまってない?(;一_一)。
ということで、今回の投稿は以上です。