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質問力と咀嚼力
急な会議で投稿が遅れてしまいましたが、なんとか無事に公開できました。
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他者とのコミュニケーションにおいて、「話をするのが苦手」という方は、ぜひとも「話す力」ではなく「聴く力」を身につけてほしいと思います。
…本当は、ここで過去記事のリンクを貼ろうとしましたが、よく考えたら、似たような記事はあるけど、ピンポイントな記事はないな~…ということで、改めて書いてみようと思います。
今回は「聴く力」の次のステップ、他者の話に振り回されないためのポイントを中心にお届けしたいと思います。
最後までお付き合いいただけると幸いです。
実は「聴く」ことは「聞く」ことと決定的な違いがあるのですが、話し手がこの違いに気づかなければ、あまり効果がないケースもあります。
たとえば、一方的に話す相手に対しては「聴く姿勢」も「聞く姿勢」も、大差はありません。
このような話し手にとっては、話をする相手がいるだけでよかったりするからです。
…とは言えこのケース、話相手をするのはちょっと大変ですよね…。
このような状況でも「聴く姿勢」を保つには、それなりに強いメンタルが必要になったりします。
ですから、このような「一方的に話をする相手」にも有効な手段が求められますし、それが、これからお話しする「質問力」なのです。
( ̄▽ ̄;)…ちょっとは興味をもっていただけるでしょうか?
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質問力
「聴く姿勢」とまでいかなくとも、他者の話に耳を傾けることができるようになったら、次に必要になるスキルは「質問力」だと私は思います。
質問をすることによって、相手の話を掘り下げることもできますし、会話そのものをコントロールすることも可能になります。
質問力では、二つの考え方を意識するだけで、かなり自分のペースで会話を進めることができると思います。
一つは「オープンな質問」と「クローズドな質問」です。
これは、他の多くのnoterさんも記事にしていますが、「オープンな質問」とは、その質問によって話が膨らむ質問ですが、こちらを説明するよりも、「クローズドな質問」の解説を訊いた後の方が分かりやすいでしょう。
「クローズドな質問」とは「A or B」で回答できる質問のことです。
また、選択肢が限られている質問も「クローズドな質問」に含まれます。
たとえば「今日は曇り空ですね」は「YES or NO」で回答できるので「クローズドな質問」ですし、「午後の天気はなんですか?」も「晴or曇or雨…」といった具合に選択肢が限られるので「クローズドな質問」です。
反対に「晴れたら、どんなことをしますか?」は、話し手の自由な発想に委ねることになるので「オープンな質問」となります。
…ここまでは、なんとなく伝わりますか?
質問力②
もう一つの考え方は「IN or OUT」です。
要するに「外的な質問」か「内的な質問」か、ということです。
「外的な質問」とは、出来事の後日談などの体験についての質問で、「内的な質問」とは、心の機微などの心理についての質問です。
「昨日の飲み会の後、彼とどうなったの?」は「外的な質問」で、「昨日の彼を、どう思っているの?」は「内的な質問」です。
一般的に話し手は、外的と内的を完全に切り離して答えることはせず、どちらかに比重をおいて話すことになります。
そして、私の個人的な感覚では、「内的な質問」に対して答える際、話し相手を吟味して話す内容を変えるので、思考をまとめる「間」が生じます。
「会話をコントロールする」というと、随分と胡散臭く感じると思いますが、「オープンな質問」かつ「内的な質問」を投げかけることで、相手は「話す」から「考える」に比重を置くようになるので、自然と会話のペースは落ちる傾向にあります。
マシンガントークをしてくる相手に対しては、この方法を活用することで、話を短く終わらせたり、ペースダウンさせたりすることが可能なはずです。
…質問力をまとめると、「オープンorクローズド」と「外的or内的」といった質問の投げかけを意識することで、より深く聴くことも、より浅く聞くこともできるようになると思いますので、あなたらしい質問の問いかけ方をいくつか考えてみてください。
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咀嚼力
そ‐しゃく【×咀×嚼】 の解説
1 口の中で食べ物をよくかみ砕き、味わうこと。2 言葉や文章などの意味・内容をよく考えて理解すること。(デジタル大辞泉より引用)
質問力は鍛えるほど、深くも浅くも使い分けることが可能となるので、話し手に直接質問を投げかけずとも、聴きながら考えるという練習法もあります。
ですが、試してみると分かることですが「聴きながら考える」という作業は、思いのほか大変です。
聴く姿勢を意識すると考えられませんし、考えていると話が頭に残りません。
では、どうしたらいいでしょう?
それが「咀嚼力」です。
一番手っ取り早く習得する方法は「読書」です。
noteにいる皆さんは「記事を読む」でも構いません。
「言葉や文章などの意味・内容をよく考えて理解すること」には、ショートカットできる要素があるのです。
それが「語彙の変換」です。
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咀嚼力②
”語彙=言葉”をイメージに変換するスピードが上がると、読むことや聴くことにおいて、処理能力も向上します。
たとえば物語を読むときに、読書慣れしていない方は「言葉を追う」のですが、読書慣れしている方は「イメージを追う」のです。
「原作のほうが良かった」という感想は、言葉を映像などのイメージに具現化しているために、頭の中で世界観が出来上がっているからこそ発せられる想いだと思うのです。
言葉の理解が早まれば、言葉で構成されている会話もイメージ化され、内容の抽出をする速度が向上します。
つまり「咀嚼力」とは「相手の話を見立てる能力」と言えるでしょう。
…もっとも、見立て違いを起こさぬよう、過信は禁物です。
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まとめ
コミュニケーションの厄介なところは、社会生活を送っている以上、自分の意志だけでコントロールが困難なところです。
つまり、嫌でもコミュニケーションしなければならない状況に見舞われるということです。
これはリアルだけでなく、SNSなどの仮想世界でも同じです。
避けて通れないのなら、やり過ごすしかありません。
そして、ここがポイントなのですが、対人コミュニケーションに才能は要りません。誰でも身につくスキルなのです。
出来得る限り回避する生き方もいいでしょう。
しかし、逃げ切れないのなら、上手に扱うスキルだけは修得しておくのも悪くないと思うのですが、あなたはどう感じるでしょうか?
また何か気がつくことがありましたら、記事にしてみたいと思います。
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ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の投稿は以上です。