義母が施設に入るまで 4
注)今回の文章には、希死念慮および死を想像させるような表現が含まれます。ご留意ください。
~希死念慮~
現在義母は入院中である。
もう2か月以上顔を見ていない。
なので最近は旦那と揉めることもなく、義両親の言い争う声を聴くこともなく、部屋も汚れず臭いもせず心穏やかな日が続いている。
しかし入院前は毎日憂鬱で、自分の家なのに居場所がないと感じることが多く、自分の家なのに帰りたくないと思うことが多かった。
自分の家で、他人である義母が一日在宅しゴロゴロしているのを見るのが本当に嫌だった。
とある人が言っていた。
同居は、大規模な災害の被災者となったときや配偶者または近しい人の死に接したとき、紛争に巻き込まれた時と同じくらいのストレスを感じると。
まさにその通りであった。
もちろん、被災された方や死別された方の悲しみ苦しみには及ばないものの、毎日義母の存在で心が苦しくなっていた。
足音がするだけで気分が悪くなり、気配を感じると吐き気がしていた。
そんな人が家にいる。
同居以来ずっとイライラしもやもやしていた。
息抜きをしてストレスを発散させても、帰宅すると義母がいる。視界に入れたくない、同じ空気を吸いたくない。
何のために生きているのか。この日があとどれくらい続くのか。本当に終わりは来るのか。誰かがいなくなるまでずっとこんな毎日が続くなんて耐えられない、引っ越したい。一人になれるなら離婚してもいい。
毎日そんなことを思っていた。
そんなある日。自室でテレビを見ていたときのこと。
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