然別湖の氷上でミヤベイワナを釣る
Salvelinus malma miyabei
道内で最も標高の高い湖、然別湖にミヤベイワナという魚がいる。
約1万5千年前の火山活動(諸説あり)によって然別湖ができた際、そこに閉じ込められたオショロコマが独自の進化を遂げ誕生したオショロコマの亜種だ。
僕がその存在を知ったのは2013年。
まだ釣りを覚える前、祖母にねだって買ってもらった雑誌にミヤベイワナのことが書かれていた。
長い鰭、生息する水深によって変化する体色、体側に散りばめられた赤色斑…
まだ小学生だった僕は、その極彩色の魚体に見とれた。
そのときから『実際にこの目で見てみたい!』と思い続け、先日漸くミヤベイワナを釣りに行く機会に恵まれた。
1日10名限定の氷上釣り
ミヤベイワナの氷上釣りは冬の限られた期間に1日10名限定で2時間だけ開催される。
遊漁券を購入する際、状況を尋ねると
「今年はミヤベイワナが少ない。去年の産卵床数は例年の10分の1だった。その代わり何故かサクラマスが異常に釣れる。」
とのこと。
多少の不安はあったが、道具を準備して集合場所に集まり釣り場へ出発した。
釣り場に着くと、頼んだ場所にスタッフの方が穴を開けてくれる。
スプーン7gにぶどう虫の2匹掛けで投入し、早速釣り開始。
誘いを入れていると、すぐにヒット!
然別湖初の魚は湖沼型サクラマスだった。
ミヤベイワナではないが嬉しい!
再度餌を付け投入。
またすぐにヒット。
上がってきたのは…
ミヤベイワナ!
2投目にして憧れの魚と対面!
存在を知ってから約10年、初めて実際に見たミヤベイワナは写真で見るよりずっと美しかった。
撮影後リリース。
ゆっくりと湖に消えていった。
その後もアタリは止まることなく、サクラマスが入れ食い状態。
ミヤベイワナはサクラマスに混ざってたまに釣れてくる。
続く入れ食いの中で、かなり良いアタリ。
穴の下まで来て一際強く抵抗したのは、その日イチのサイズ。
それまでの個体とは色合いが大きく異なるミヤベイワナだった!
それぞれの個体差を楽しめるのもミヤベイワナの魅力だと思う。
その後はパタリとアタリが止まり、ポツポツとサクラマス、ウグイや小ミヤベが釣れてタイムアップ。
充実した2時間はあっという間に過ぎていった。
極上の環境で極上の魚と出会える然別湖
初挑戦の釣りだったが、素晴らしい環境の中で憧れのミヤベイワナを釣ることができ大変満足のいく釣行となった!
いつか機会があれば、然別湖に舟を浮かべてブルーバックのミヤベイワナにも出逢いたいなぁ。
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