限りあるから感動がある
こんにちは。今日は趣味のギターについて、お話しします。
音楽の構成について考えると
音楽には、小節という考えがあります。
小節とは、楽譜にあって、楽譜が読みやすいように
適当な長さに区切られた区分のそれぞれを言います。
これをすごく簡単な言い方にすると、
1小節の中に、4分割して、1、2、3、4と刻んで、
さらに戻って1、2、3、4という繰り返すという感じです。
ロックやポップスは、この間隔に均等にリズムとして刻みますが、
皆がメトロノームを使って、同じリズムを共有するから、
バンドとしてのサウンドができます。
一方、クラシックは、1、2、3、4が等間隔ではなく、
イーチ、ニッ、サーアーン、シィ(言葉で表しにくい)
みたいに、間隔をずらしていきます。
リズムとしては、歌うような横のリズムになります。
だから、オーケストラには、指揮者がいます。
クラシック音楽を演奏する時は、この音符と音符との間の
揺らぎを作っていくことが大事です。
1、2が遅くゆったり演奏したら、3、4は早くするみたいな感じ
(そんな単純ではないですが)
言葉では表しにくいですが、とても、感性を使う技術です。
音楽の理論が思うこと
こういう理論を知っているだけでも、プロの音楽家の素晴らしさがわかります。
クラシック音楽は、中世から引き継がれる、伝統ある文化ですが、
演奏という限りある時間の中で、一つ一つの音符を揺らしながら、
緩急をつけて、聞いている人を楽しませること
これって、人生という時間でも同じように思います。
人生は、仕事や家庭に一生懸命で、慌ただしい時もあれば、
ゆったりと映画や音楽、美術を楽しむこともあります。
そして、いつか死にます。
この限りある時間の中に緩急があるから、
楽しかったり、感動したりすると思います。
音楽の感動の正体て、時間を意図的に限りをつけて、
その時間で音の変化を味わうことだったりするかもしれないですね。