2024年に見てよかった作品を振り返らせていただきたい。ただニワカなので、「今さら!?」みたいな過去の作品も多く含まれてる。
※普段忙しくてドラマや映画を見れておらず、年末年始に何か見てみようかと思ってる人向け。
ドラマ
地面師たち
7月25日にNetflixで配信が開始されたドラマで、今年最も話題になったであろう作品。評判がやたら良かったから久しぶりにNetflixを契約して視聴。全7話だけど、面白すぎてイッキ見してしまった。
2017年に起こった積水ハウスの事件をモデルにした話。土地の所有者になりすまして売却をもちかけ、多額の代金をだまし取る不動産をめぐる詐欺を行う地面師の犯罪を描いてる。
まずキャラクターが良かった。主人公の綾野剛、ハリソン山中の豊川悦司、小池栄子、ピエール瀧、北村一輝、リリーフランキー、山本耕史など。ピエール瀧の「もうええでしょ」、北村一輝の「ルイヴィトン!」、ハリソンの「最もフィジカルで、最もプリミティブで、そして最もフェティッシュなやり方でいかせていただきます」とか印象に残るセリフも多い。
地面師側の視点だからドキドキハラハラする展開が続くし、騙されてしまうんだろうなっていう石洋ハウス側も良かった。石野卓球の音楽もすごい合ってて、これ聞くとまるで地面師になった気分。
「結局まだ見てないんだよな…」という人がいれば、この機会にぜひ。あっちゃんの元ネタ解説動画で、より深く楽しめる。
不適切にもほどがある
今年の1月から3月にかけて放送されたドラマで、略称の「ふてほど」は流行語大賞の年間大賞にも選ばれた。宮藤官九郎の脚本によるオリジナル作品、主演は阿部サダヲ。(U-NEXTで視聴)
あらすじ
1986年(昭和61年)と2024年(令和6年)とのタイムスリップを軸に繰り広げられる物語。昭和の体育教師である小川市郎(阿部サダヲ)は学校からの帰りに乗った路線バスで、38年後の2024年にタイムスリップしてしまう。
昭和のおやじである小川市郎(阿部サダヲ)と、娘でスケバン女子高生の純子(河合優実)の掛け合いが面白いし、昭和のことも知れて楽しめた。
コンプラの厳しい令和は窮屈で、昭和は自由で最高だったみたいな描かれ方はされてるけど、それだけではなく、昭和には配慮の足らなかった部分があって、令和も行き過ぎた部分があるのでは。時代と共に変化した方が良い部分と、変わらないものもあるという内容が考えさせられた。毎回出てくるミュージカルシーンは要るか?と思ったけど、肝心なメッセージはここに詰まってる笑。
感動的な要素もストーリーに入ってくることで飽きずに見れたし、他のキャラクターも魅力的で良かった。
アンチヒーロー
今年の4月から6月にかけて放送された日曜劇場で主演は長谷川博己。(U-NEXTで視聴)
話としては、殺人犯をも無罪にする弁護士が主人公。彼はなぜそんなことをするのか、目的や正義はなんなのか、良い奴なのか悪い奴なのかが明らかになっていくオリジナル作品。4人の脚本家チームが1年かけて作ってるとのこと。
長谷川博己演じる明墨がハマり役でカッコいい。あとは検事正の伊達原泰輔(野村萬斎)。クセ強すぎるけど、明墨とのバチバチが見どころ。
主題歌のhanatabaがめっちゃ合ってたし、曲が流れるタイミングも完璧。
小さな巨人
2017年の4月から6月にかけて放送されてた日曜劇場で、主演は長谷川博己。アンチヒーローが面白かったから、これも見てみた。(U-NEXTで視聴)
出てくる事件は2つで、前半(1話から5話)の1つ目と後半(6話から10話)の2つ目に分かれる。犯人とか事件のトリックを楽しむというよりは、主人公が警察組織に立ち向かうストーリーがメイン。
「敵は味方のフリをする」というキャッチコピーの通り、味方だと思っていた人物の裏切りなどありがちな展開は多いけど、ついつい見てしまう。半沢直樹の警察版という感じはあるが、後半にかけての長谷川博己と香川照之の演技合戦がすごい。主題歌の平井堅の告白もマッチしてて良かった。
MOZU
逢坂剛の小説『百舌の叫ぶ夜』『幻の翼』を原作としていて、TBSとWOWOWで共同制作された作品。2014年にドラマが放送されて、2015年には劇場版が公開。今更だけど見てみたらやっぱり面白くて、もっと早く見ておけば良かった。(U-NEXTで視聴)
ドラマが2シーズンと劇場版もあるから全部見るのが大変そうだなと思ってたけど、シーズン1(10話)を見終えるとシーズン2は半分の5話で、あとは劇場版だから意外にサクッと見れる。
主人公は西島秀俊演じる倉木尚武。警視庁公安部特務第一課捜査官で、公安のエースと呼ばれている。銀座で起こった爆弾テロによって妻の千尋を失い、妻の死の真相を求めて捜査を進めていく話。
その他、大杉警部補(香川照之)、殺し屋の新谷(池松壮亮)、アテナセキュリティの東(長谷川博己)、津城警視正(小日向文世)などキャストが豪華で見応え抜群。
ノーサイド・ゲーム
2019年の7月から9月にかけて放送された日曜劇場で主演は大泉洋。池井戸潤の小説をドラマ化したもの。展開がある程度想像出来るなと思って敬遠してたけど、なんだかんだ見てると普通に感動した。(U-NEXTで視聴)
半澤直樹と製作陣が一緒だから構図が似てる。会議の感じとか会社ではバキバキのエリートサラリーマンだけど家では奥さんに結構言われてるのとか。サラリーマンの奮闘とラグビーの話が両方楽しめる。また大泉の所々入るコメディさが、堺雅人とは違った良さがあった。
主題歌の「馬と鹿」もすごい合ってて、もはや「これが〜」待ちだった。
サンクチュアリ -聖域-
2023年5月4日より配信開始されたNetflixのドラマで主演は一ノ瀬ワタル。まだ見てなかったので、今回契約した際に視聴。当たり前に面白かった。
相撲がテーマっていうのは初めて見たし、それでいてキャラクターが抜群に良い。主人公が不良だからつい見たくなってしまう。親方のピエール瀧は頭突きとか竹刀でボコボコにするとこがありつつ、コイツ面白いなって感じで小瀬を見てるのが最高。あと染谷将太演じる清水に説得される場面も感動的。それから記者役の忽那汐里が気強いけど、相撲とか猿桜にだんだん惹かれていくのが良かった。小瀬のライバルとなる静内にもストーリーがあって違った角度からも楽しめる。
相撲のスロー映像のところが迫力あってめっちゃ高画質ですごい。八百長問題とかいじめも扱ってて大丈夫なのかなとは思ったけど、相撲協会に許可を取ってるわけじゃなくて、国技館とか相撲部屋もセットで作られてるらしい。予算が無いとできない作品で、続編作るのめっちゃ大変だと思うけど期待したい。
最愛
2021年に放送されたドラマで、主演は吉高由里子。評判通りマジで良かった。(U-NEXTで視聴)
15年前の事件と現在の出来事が交互に描かれて、事件の真相は何なのか、犯人は一体誰なのか、展開が気になってどんどん見てしまう。
最愛というタイトルなだけに、登場人物それぞれの最愛は何なのかという人間ドラマの部分も引き込まれて、見終わった後もすごい余韻が残った。
東大出身のお笑い芸人・大島育宙の考察動画を見ることで、より深い視点で楽しめる。
リバース
2017年に放送されたドラマで主演は藤原竜也。湊かなえの小説をドラマ化したもので、製作陣が最愛と同じということで評価も高かったので視聴。これもマジで面白い。(U-NEXTで視聴)
事件の真相と現場にいたメンバーが何を隠してるのかが気になる形で進んでく。過去の事件と現在っていう2つの時間軸で進んでいくのが、最愛と似てる構成で面白い。原作を知らなかったので、展開も想像以上にあって楽しめた。主演の藤原竜也が冴えない感じなのも新鮮で良かった。
侵略者たちの晩餐
今年の1月に放送されたスペシャルドラマ。主演は菊地凛子で、脚本はバカリズム。Tverで見た。※現在はHuluで視聴可能。
ブラッシュアップライフ含め、バカリズム脚本の作品が好きだから見てみた。さすがの脚本で、後からどんどん伏線回収していったり、点と点が繋がっていく感じが見てて気持ち良い。テンポもキャラも良くてサクッと見れる。
映画
ベイビーわるきゅーれ
2021年7月公開の作品で、女子高生の殺し屋コンビを主人公にした青春バイオレンスアクション。髙石あかりと伊澤彩織のW主演。(U-NEXTで視聴)
女子高生のゆるい会話と殺し屋のアクションのギャップが良くて、想像以上に面白かった。
ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー
2023年3月に公開された続編。2人の会話や世界観が面白いから、飽きることなく楽しめる。(U-NEXTで視聴)
孤狼の血
柚月裕子の小説「孤狼の血」を原作として役所広司主演で映画化、2018年5月に公開された作品。今更すぎる視聴。(U-NEXT)
あらすじ
昭和63年。広島の地方都市・呉原では、2つの組が一触即発の状態で睨み合っていた。その一方の関係者が行方不明となる中、新米刑事・日岡秀一(松坂桃李)が呉原東署に赴任する。ほどなく暴力団絡みの事件が発生したことで、彼は凄腕ながら黒い噂が絶えないベテラン刑事・大上章吾(役所広司)と共に暴力の世界に切り込んでいく。
何と言っても役所広司の演技が圧巻で引き込まれる。松坂桃李の後半にかけての変貌ぶりもすごかった。
脇を固める役者も、真木よう子、江口洋介、石橋蓮司、竹野内豊、音尾琢真、中村倫也、ピエール瀧、中村獅童、滝藤賢一、田口トモロヲなど豪華。
過激なバイオレンスやエロいシーンが多くありつつ、感動的な場面もあって濃密な126分を楽しめた。
孤狼の血 LEVEL2
2021年8月に公開された作品で、続編だけどストーリーは原作小説では描かれていない完全オリジナルとのこと。(U-NEXTで視聴)
3年後の世界ということで、大上の遺志を継いだ日岡(松坂桃李)はまるで別人。LEVEL2は上林(鈴木亮平)劇場といった感じで、残虐的な殺害シーン含め本能的に怖い。とにかく日岡vs上林は見応え抜群。
3作目の制作も決定してるようで、いつになるか分からないけど楽しみにしたい。
Winny
2023年3月に公開された映画で、主演は東出昌大。(U-NEXTで視聴)
世代的にWinny事件のことは知らなかったけど、日本のデジタル技術の停滞につながったともされていて、知っておくべき内容だと痛感した。
技術的な部分は俺みたいな詳しくない人からすると難しいので、事件の解説などを見てからの方が映画をより楽しめると思う。こちらもあっちゃんの説明が分かりやすかった。
お笑い
トークサバイバー
8月から配信開始されたトークサバイバー!ラスト・オブ・ラフ(シーズン3)。こちらもNetflixに契約したついでに視聴。
ブチ切れながら褒めるやつと、チャンス大城のエピソードトークが面白すぎた。
キングオブコント2024
オープニングが毎回カッコ良すぎる。ファイヤーサンダー、シティホテル3号室、ラブレターズの1本目が特に面白いと感じた。
ファイヤーサンダー 『毒舌散歩』
シティホテル3号室 『テレビショッピング』
ラブレターズ 『光』
U-NEXTで大会のアーカイブも視聴可能。過去の大会も含めて見れるからおすすめ。
『最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ』
10月31日よりプライムビデオで独占配信された『最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ』、エピソード5まであって1つあたり40分から50分ほど。想像以上に面白くて一気見した。
即興コントで1番面白い新コンビを決めるというもので、実力派芸人達がオリジナルコンビを結成して即興コントに挑み、観客の投票で面白くないと判断されたコンビから脱落していくシステム。
ホリケンとニューヨークの屋敷がコンビ組んでるんだけど、ホリケンに振り回される屋敷が面白かった。あとは出てくるゲストも吉岡里帆、船越英一郎、研ナオコとかめっちゃ豪華。個人的には片岡鶴太郎のシーンが好き。
M-1グランプリ2024
個人的に好きだったのは令和ロマンと真空ジェシカの特に1本目、ジョックロックもクセになるし、エバースのネタも面白かった。大会は現時点だとTverで視聴可能。