[すこし詩的なものとして]0124 冬の空は瞬く間に暮れて
ただ黙っていても
なにも解決しないことはわかっていて
先の読めない時代の中
いつ死ぬかなんて予想もつかない
正しいこととか
馬鹿らしいこととか
その分岐点
わからないことだらけで
苦虫を嚙みつぶしたような顔をする
瞬間
生まれるということは
死ぬ前に生きるということで
生きている間
どれだけの夜を
生き抜いてきたのだろうか
誰かにやさしくされたい
そんな朝
誰かに抱きしめられたい
そんな夜
思い通りにはいかない刻と
予期せぬ出来事におののく刻
すべてに理由が存在するならば
それを天にかざしておくれ
暮色が遠くで
はためいて
暮れの知らせを
かなしく染める
まもなくやってくる
冬の本番を
白々しく
そして振り向かず
すれ違うあなたのように
背を向ける
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冬の夕暮れはかなしさにあふれている。
瞬く間のその時を、誰もが残念そうに眺めている。
今年もまもなく終わる。
後ろ髪に引かれながら、この冬をまたやり過ごすのだろう。