水没しない畑を!菌ちゃん農法①(岐阜で、土に触れる #6)
(1)畑がほとんど水没!(2023年)
① 休耕田を畑として再活用
昨年(2023年)の春頃から、わが家の休耕田を畑へと再活用する作業を、コツコツと進めています。
昨年は、全面に蔓延っていた葦(アシ)の根を掘り返して除去しつつ、休耕田の一画に土を盛り上げて、なんとか一畝を拵えました。土を盛り上げるために掘り返した部分は、水が溜まりやすいようにして、生き物が生息できるエリア(ビオトープ)にしています。
こうして拵えた畝には、春頃(2023年)に次のような作物を植えました。
いちじく×2(日本種・西洋種)→◎根付きました
枝豆→◎無事に収穫
さつまいも→◎無事に収穫
② 土を盛り上げただけの畑ではダメでした・・・
ですが、田植えの時期になると、田んぼに水を入れるために、水路の水位が上がります。元々は「田んぼ」だったわが家の畑は、畝の頭を残してほとんど水没してしまいました。
こうなると、秋頃に水位が下がるまで(つまりは田んぼが水を落とすまで)、何も作業できません。草取りすらできず、ほぼ放置状態でした。
水没した畑でも、枝豆・さつまいもは無事に収穫できましたし、いちじく×2も根づきました。土壌は畑として問題ないことが確認できたので、あとは…
もっと高い畝が必要だ!!という結論に落ち着きました。
当初は、水没しない畝と作業路を拵えるために、もっともっと高く土を盛り上げるつもりでした。機械は使えない場所なので、もちろん人力です(費用はかけられない)。2年くらいかけて、少しずつ形にしていく予定でした。
(2)「菌ちゃん農法」との出会い
① 画期的な農法(菌ちゃん農法)
そんな折、農法に詳しい合気道の同友から、「菌ちゃん農法」を紹介されました。菌ちゃん農法は、「無農薬・無施肥で、病害虫に強くて、栄養価が高くて、しかも環境に良い」農法です。こうした農法に対して懐疑的な方は多いのかもしれません(※商業的な大規模農業には向かないことを、あらかじめお断りしておきます)。
ですが、菌ちゃん農法を紹介してくれた同友をはじめとして、検索すれば、この農法ですくすくと作物が育った実践例が、いくらでも出てきます。
ちなみに、俳優の山田孝之さんは、各地でこの農法を実践されているそうです。自家消費分+αの作物を生産するのには、ものすごく画期的で合理的な農法と思われます。
②「菌ちゃん農法」なら、手持ちの材料で高い畝ができる!
私が「菌ちゃん農法」に魅力を感じたのは、高い畝を簡単に拵えられる、という点でした。
菌ちゃん農法では、刈り取った雑草や雑木、竹などを盛り上げて、その上に土を被せることで畝を作ります。そのため、単純に土を盛り上げるよりも、はるかに高い畝を作れます。
ちなみに、必要な材料は次のようなものです。
刈り取った草・雑木・竹など(必須)
土(必須)
竹炭(あれば)
幸いなことに(竹炭以外は)、わが家の休耕田には揃っていました。特に、刈り取った草は、耕作放棄地にはいくらでもあります(生えてくるので)。
しかも、無農薬・無施肥で、病害虫に強くて、栄養価が高くて、環境に良いなんて…
わが家の休耕田を畑に再活用するうえで、これ以上に適した農法があるでしょうか(いや、ない)。ということで、田んぼから水が引いた秋頃から、菌ちゃん農法での畝作りに取り掛かったのでした。
本業である合気道の傍ら、空き時間のほとんどを農作業に費やす日々が始まりました。
次回からは、「菌ちゃん農法」での畝作りの過程を書いていきます。
(*)この記事を書いている時点(2024年6月末)では、「菌ちゃん農法」で拵えた畝に、トウモロコシ・さつまいもが、無農薬・無施肥で元気に育っています。
【活動の紹介】
◎合気道の道場を運営中(岐阜市)
2022年、生まれ故郷の岐阜へUターンしました。岐阜市を中心に、専業で合気道の道場を運営しています。
◎環境活動・農への取り組み(できる範囲でやってます)
2020~22年にかけて、環境NPOの職員として、「河川・海洋ごみ問題の解決」に取り組んでいました。
岐阜では、自分にできる範囲で「環境活動」と「農」に取り組む日々を送っています。主な活動内容は次のとおりです。
同じような興味を持つ仲間とつながり、力を合わせていきたいと考えていますが、当面はひとりでコツコツと活動しながら、noteで活動を報告していく予定です。
【環境活動(実践中)】
ビオトープの設置・保全(ビオトープ計画管理士・施工管理士)
侵略的外来種の防除(活動エリア:羽島市 / 岐阜市)
在来生物の保全(活動エリア:羽島市 / 岐阜市 / たまに山県市)
ごみ拾い(活動エリア:羽島市 / 岐阜市)
【環境活動(計画中)】※実費分の有償対応を予定
河川・海洋ごみ問題に関する出前授業(小~中学校を想定)
ごみ拾いフィールドワークの計画・実施
【農(実践中)】
耕作放棄地の活用(畑地としての再活用)
竹林の維持・管理
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