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おすすめ社会派小説4選!

社会派小説を読んでますか!
ちょっと難しいイメージもあるかと思いますが、
読んでみると、序盤から引き込まれてしまいます!

にっちもさっちもいかない状況、どうにかしたい情熱
わずかな可能性にかける努力などなど、追い詰められたキャラクターを目の当たりして、応援したくなります。

そこで、おすすめ社会派小説を4作紹介します。

①鉄の骨 (池井戸潤)

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あらすじ
中堅ゼネコン一松組の若手、富島平太が異動した先は、「談合課」と揶揄される、大口公共事業の受注部署だった。今度の地下鉄工事を取らないと、ウチが傾くぞ――たしかな技術力を武器に、真正面から入札に挑もうとする一松組の前に、「談合」の壁が立ちはだかる。組織に殉じるか、正義を信じるか。吉川英治新人賞に輝いた白熱の人間ドラマ!出典:Amazon

談合がテーマの小説です。
必要悪は必要なのでしょうか。ルールの下で運用できないのでしょうか。長い歴史の中で続いた悪習はいつまでも続けるべきなのでしょうか。業界のルールに縛られる雰囲気VS違和感を覚える新人のドラマは熱いですね。

仕事をしている人は共感できる部分があるのではないでしょうか。

②罪の声 (塩田武士)

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あらすじ
「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、本屋大賞第3位。圧倒的な取材と着想で、昭和最大の未解決事件を描いた傑作長編小説。「これは、自分の声だ」――京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品からカセットテープとノートを見つける。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった――。出典:Amazon

執念の取材を垣間見れる小説です。
実際にあった事件をもとに、リアルな取材情勢や展開が魅力です。聞き込みってこんなに威力があるのかと思いました。「そういえば、、○○さんが~」というような証言で事件の核心に迫っていきます。見えない糸を手繰る感覚は読んでいて面白かったです。

ジャーナリストを目指す人には特におすすめです!

③オリンピックの身代金(上・下) (奥田英朗)

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あらすじ
小生、東京オリンピックのカイサイをボウガイします――兄の死を契機に、社会の底辺というべき過酷な労働現場を知った東大生・島崎国男。彼にとって、五輪開催に沸く東京は、富と繁栄を独占する諸悪の根源でしかなかった。爆破テロをほのめかし、国家に挑んだ青年の行き着く先は? 吉川英治文学賞受賞作。出典:Amazon

64年の東京オリンピックをテーマにした作品です。
戦争が終わり、高度経済成長の中にいる日本。豊かな人はどんどん豊かになっていく一方で、貧しい人は貧しいままです。現場を知らなかった主人公は兄の死をきっかけに、工事現場で働きます。新しい景色をみた主人公の選択はなんだったのでしょうか。

正義と悪は近寄っていることがわかる小説です。そして、作者の考証には脱帽です。

④百年法(上 下)(山田宗樹)

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あらすじ
不老不死が実現した日本。しかし、法律により百年後に死ななければならない――西暦2048年。百年の生と引き替えに、不老処置を受けた人々の100年目の死の強制が目前に迫っていた。その時人々の選択は――!?出典:Amazon

強制への抵抗を描いた小説です。
100年後には死が強制されます。それに従うことってできますか?抵抗する人々だけでなく、死を受け入れる人、ルールを作る側の人が登場することです。それぞれに独自の物語があって、野望や信念をみることができます。かなり設定が練られているので、設定が凝っている作品が好みの方はおすすめです。

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どれも賞を取っている作品なので、完成度が高いです!
社会派小説は序盤から、中盤も凝っていることが多いです。量が多い作品もありますが、読み始めると止まりません!

いつも読んでいない分野を読むと、新しい発見もあるので
読んでみるとどうでしょうか。

最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。

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