第二次大戦中のイギリスを描いた映画がおもしろい

第二次世界大戦をえがいた映画というのは数多くあります。それらの中で印象に残っているものを思い浮かべると、イギリスに関係している映画が多いことに気が付きました。4作品を紹介します。

場所と時代がほぼ同じなので、あの映画のシーンの裏側には、この映画の決断のシーンが関係していて、、、なんて妄想できます。

①「ウイストン・チャーチル」

第二次世界大戦時に、ナチスと戦うことを選び、イギリスを勝利に導いた嫌われ者の首相、ウィストンチャーチルを描いた映画です。
78歳のときに『第二次世界大戦回顧録』でノーベル文学賞を受賞して、政治の才能だけでなく、文才もあった方でした。

朝から酒を飲んでいたり、陰口を叩かれたたり、聖人ではありません。
しかし、第二次世界大戦でリーダとして白羽の矢が立つような人なのです。
政治的、社会的に混乱しているときだからこそ、必要とされた人物のように思えます。

かなり時代考証が凝っているようにみえ、次に紹介する「英国王のスピーチ」や「ダンケルク」とも関わりが深い作品です。

主演のゲイリーオールドマンは、ハリーポッターでハリーの名付け親「シリウス・ブラック」役や、ダークナイトでバットマンと協力関係にあった警部の「ジムゴードン」役などを演じている方ですね!

おすすめポイント!

市中に出て電車に乗って、市民と会話するシーンが好きです。時の首相が電車に乗って、一般市民に、この戦争をどうすべきか尋ねます。
そこで「絶対に屈してはいけない」と悟り、議会で「Never Surrender!」と演説するシーンにつながります。

「英国王のスピーチ」の主人公・ジョージ6世もでています。
「怖くないのか?」とジョージ6世に尋ねられて、「怖い」と返事するあたりも信頼関係が気づけていることがわかります。

「victory」を意味するVサインは彼のトレードマーク的なものですが、手のひらを内側にしたVサインの意味(クソくらえ)を部下から教えてもらったというシーンは実話のようです。

②「英国王のスピーチ」

第二次世界大戦の時に、国王であったジョージ6世を描いた映画です。
ジョージ6世は吃音症(話すときにどもってしまう)を持っており、それを治療するところが映画のメインどころです。

のちに、善良王といわれ国民から慕われる国王で、今のエリザベス女王のお父さんです。

お兄さんが1年くらいで、国王をやめてしまい、主人公が国王になっていまします。
スピーチが下手な国王が、第二次世界大戦の時に国民を鼓舞するまでにいたる様子が描かれています。

主演のコリンファース「キングスマン」「マンマミーア」にも出演されています。

おすすめポイント!

治療にあたる専門家のライオネルとの治療のシーンです。最後の演説のシーンもすごくいいのですが、こちらを推させてください。
治療のときは、国王と専門家という関係ではなく、治療する人される人という関係になるところが印象的です。

ブルブルと首を振ったりするユニークな治療で、時には感情的に怒らせたりして、国王を奮い立たせ、導いていく過程が見どころです。

第二次世界大戦のときに、国王として精神的支柱になっていく姿は感動します
時の首相として、チャーチルも出ています。

③「ダンケルク」

史上最大の撤退作戦を空・海・陸の3つの視点から描かれる映画です。イギリスではなく、フランスのダンケルクという場所が舞台で、イギリス兵を描いています。

時間軸に工夫を凝らす監督クリストファー・ノーランの作品で、リアルにこだわり、本当に飛行機を飛ばして撮影しているようです。

監督のクリストファーノーランは、「インセプション」「インターステラー」「ダークナイト」「メメント」などの監督の方です。

おすすめポイント!

40万人の兵士を救うべく民間船も駆り出されて、ダンケルクに到着するシーンです。魚雷などで海からも攻撃され、空からも攻撃され、精神的ても追い詰められていく兵士に希望を与えるシーンになっています。

歴史的には40万に兵士を帰還させ、兵士を温存できたことは評価され、
第二次世界大戦の局面を変化させたともいわれています。

④イミテーションゲーム

 解読不可能といわれたソ連の暗号「エニグマ」の解読に挑んだイギリスが誇る天才数学者・アランチューリングのはなしです。パソコンの原型を作った人で、性的マイノリティでもありました。

暗号解読自体は国家秘密で進められたため、上記で紹介した3作の劇中には直接関係しません。
が、銃後の閉塞感やのっぴきならない戦況、訃報などなど時代の流れを感じられる作品になっています。

主演のベネディクト・カンバーバッチは
アベンジャーズの「ドクターストレンジ」にも出ていますね!

おすすめポイント!

天才が悩むところが本作の見どころです。チームで暗号解読に挑むも、メンバーとそりが合わず、孤立しがちになります。
結果を出さなければいけないプレッシャーを感じながら、
仲間と打ち解け、一気に解読が進むシーンが印象的です。

また、彼が性的マイノリティであったことも注目ポイントです。
時代によって考え方が異なり、苦しんでいたことが伺え、
今を考える手がかかりにもなりそうです。

近年、アランチューリングへの再評価が行われ、恩赦によって罪が許されました。AI分野での業績もあり、2021年末までに、50ポンド紙幣にえがかれるそうです。

まとめ

テーマ別で映画をみることも面白いと思います!
よかったらみてみてください!!!

最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。

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