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このポスター好きかも。映画『マイ・ブロークン・マリコ』
映画は監督やキャスト、ストーリーなど、引っかかったものがあれば、思うがままにみてしまいます。今回はちょっと違いました。
映画のポスターに惹かれました。
![](https://assets.st-note.com/img/1665315790186-rmNC80LQdG.png)
最初はストーリーもよく知らない状態で、このポスターを見つけました。
風に髪をなびかせて、どこか悲しげな表情の2人が写っていて、2人の存在感をなくさずにタイトルが描かれています。
どこに惹かれたのでしょうか。
タイトルや構成のうまさももちろんあるでしょう。でも、おそらくは「表情」に惹かれたのだと思います。何をどうしたら、この晴れない表情になるのかな?って。
映画のポスターは主要キャラが堂々した格好と、清々しい表情で構成されていることがほとんどです。「マイ・ブロークン・マリコ」は晴れない表情が映っていて、通常とは逆をいった美しさやはかなさがあって、気になったのかなと思いました。
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あらすじ
鬱屈した日々を送るOL・シイノトモヨは、テレビのニュースで親友・イカガワマリコが亡くなったことを知る。学生時代から父親に虐待を受けていたマリコのために何かできることはないか考えたシイノは、マリコの魂を救うために、その遺骨を奪うことを決⼼する。「刺し違えたってマリコの遺骨はあたしが連れてく!」。マリコの実家から遺骨を強奪、逃走したシイノは、マリコの遺骨を抱いて“ふたり”で旅に出ることに。マリコとの思い出を胸にシイノが向かった先は・・・
遺骨を奪って、ベランダから飛び出すシーンが印象に残っています。
物語をはじめるエネルギーが詰まったシーンで、「これは映画だ!」って思えた瞬間でした。
突然の旅は、感情がむき出しになりがちです。
マリコとの思い出シーンが挟まって、気持ちがあふれてしまうシーンがたくさんありました。「きれいなマリコしか思い出せなくなる」のつぶやきが「突然の旅」の奥底にあって、ポスターの表情とリンクしたようでした。
遺骨を持って旅に出る。
なかなかシュールな体験です。でも、日常では味わえない感情が湧き出て、記憶に残る映画体験でした。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。