格変化って変なの〜
以前の記事にも書きましたが、最近ラテン語を勉強しています。
ラテン語と言えば格変化が有名ですよね。
自分の復習も兼ねて少し紹介すると、格とは文の中の名詞の役割です。
日本語は格変化しませんが、てにをは をつけて格を表しています。
英語は語順で格を表しています。
格変化は、格によって名詞の形が変わることです。
例えば、ラテン語で「男の子」のことを puer と言います。
これは主格の形、つまり「男の子は」という意味に相当します。
これが、「男の子を」だと puerum
「男の子へ・に」だと puerō
「男の子の」だと puerī のように変化します。
これが格変化です。
ここまではなんとなく納得できます。
でも、個人的に「えー変なの〜」って思ったことについて今回は紹介します。
実はこれ、ロシア語を勉強している時に初めて感じたものです。
それは何かというと、固有名詞も格変化するという点です。
例えばロシア語にも格変化があって、先ほどのラテン語の例のように格によって名詞の形が変わります(ラテン語と同じ変化をするという意味ではありません)。
固有名詞って例えば人の名前です。
例えば、ナターシャさんという人がいるとします。
ロシア語で「ナターシャは」はそのまま Natasha(便宜上ローマ字化しています)なんですが、
これが「ナターシャを」だとNatashu(ナターシュー)
「ナターシャへ・に」だとNatashe(ナターシェ)
「ナターシャの」だとNatashi (ナターシー)のようになるんですよ。
ナターシューって、もう違う人じゃん!って思っちゃうんですよね。
これが僕が「変なの〜」と思った話です。
ラテン語でも同様にマルクス(Marcus)さんは、
「マルクスを」だとMarcum(マルクム)
「マルクスへ・に」だとMarcō(マルコー)
「マルクスの」だとMarcī (マルキー)です。
マルクムはまあ良いとして、「マルコーとマルキーはもう違う人ぉ!」って千鳥のノブさんばりににツッコみたくなります。
これが僕が格変化を学んでいて「変なの〜」と思ったことです。
これは共感してくれる方が多いんじゃないかな〜と思うんですが、いかがでしょう?
おしまい