読書メモ20年32
概要
(題):THE CULTURE CODE 最強チームをつくる方法
(著):ダニエル・コイル
おすすめ度
★★☆☆☆
サマリ
チーム力を醸成する文化は、「安全な環境」「弱さの開示」「共通の目標」の3つに集約される。なぜこの3つなのかを定量・定性的なエビデンスに基づいて詳細に考察する。日々意識していないような小さな行動の積み重ねに本質はあると説く。
抜粋
楠木さん監訳
「小さな私」の文化から「大きな私」の文化への移行。つまり、謙虚と協調を良しとする文化は、自己顕示を良しとする文化に移行した。
「大きな私」は目に見える能力や成果を追いかけ、忙しさを美徳とするためチームの中でのごく日常の振る舞いや、他者への気遣いに目を向けることはない。
この本が明らかにする優れたチームのために必要な文化と行動様式は、「小さな私」を取り戻す
帰属のシグナル
・エネルギー
他のメンバーとの交流を大切にしている
・個別化
独自の存在として認め、尊重する
・未来志向
関係はこのさきも続くというシグナルを示す
帰属意識の育て方
・一対一の距離が近いつながり
「あなたの事を気にかけている」というメッセージを伝える行動やボディーランゲージ
・パフォーマンスに対するフィードバック
「このチームには高いレベルが期待されている」というメッセージを伝える厳しい指導
・大局的な視点
より広い世界についての話
シグナルを送るために必要なこと
・聞きすぎるほど聞く
・早い段階で弱さを認める
・使者を抱きしめる
・未来の約束をする
・しつこいほど「ありがとう」を言う
・メンバー選びは慎重に
・腐ったりんごを取り除く
・安全で、衝突がたくさん起こる場所をつくる
・すべての人に発言の機会を与える
・ゴミを拾う
・第一印象の効果を最大化する
・サンドウィッチフィードバック
・楽しむ
弱さを見せるために必要なこと
・まずリーダーが弱さを見せる
・メンバーに期待されていることをしつこいぐらい伝える
・ネガティブフィードバックは直接会って伝える
・新しくチームを作るときは2つのタイミングを重視する
・トランポリンのよう聞く
・「価値のあることを言いたい」という衝動を抑える
・率直な意見交換が出来る場所を用意する
・率直な意見と個人攻撃を違う
・気まずい瞬間を大切にする
・協力関係を強調する言葉を選ぶ
・仕事の評価と能力開発を明確に区別する
・フラッシュメンタリングを活用する
・ときどきリーダーが姿を消す
価値や目標を共有するために必要なこと
・優先順位をはっきりさせる
・習熟が必要な分野と創造性が必要な分野を見極める
・キャッチフレーズを活用する
・本当に大切なことを計測する
・人工物を活用する
・メンバーの指針になる行動にスポットライトをあてる