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アルメニアに来てふと思うこと

見知らぬ国の見知らぬ町では今日も人々が生活を営んでいる。

アルメニアという国について、数日前まで全く情報がなく、イメージすら出来ませんでした。だから今こうしてアルメニアにいることをとても不思議に感じます。

旅行なので生活というほどのことはしていないけれど、地下鉄にも乗れるし、バスにも乗れる。飲食店で注文もできるし、なによりこの国で慌てることなく自分を保てています。

文字が全く読めないし英語もほとんど通じない国でも、今日も自分は生きている、とふと実感することがあります。

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アルメニアと言われてピンとくる人は、日本人の中のごく一部でしょう。

領土問題で揺れているから、国際情勢に関心がある人はニュースで目にすることはあるでしょうが、実際にこの国がどんな国かを理解している人は少数だと思います。

僕は小さい頃から地図を見ることが好きで、学生時代は地理学を専攻していたので、アルメニアという国名はもちろん知っていたけれど、行くまではどのような国かをイメージできなかったし、自分でもまさか行くことになるなんて思いませんでした。

人生何があるかわからない、とはよく言いますが、このアルメニアへの訪問もまさにその一つだと感じました。

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昨日、一昨日と首都・エレバンの市内を散策しました。二日間でほとんど見終わってしまうくらいエレバンは小さな町でした。

旧ソ連の面影を残すおしゃれな街並みを歩いていると、時々日常に浸った気分になります。

聞いたことのないお店がたくさん並び、全く読めない独特な文字の羅列を見ているのに、不思議とここに日常っぽさを感じてしまいます。

思えばジョージアでの生活もそうでした。気づいたらジョージアという国に馴染んでいる自分がいました。

そしてアルメニアにいると、ふとジョージアは帰る場所として認識している自分がいることに驚きます。

そんな体験を通して自らの適応能力の高さに気付くと、感極まる思いが込み上げて来ます。

将来、どこでどうやって生活するのか全くわからないし、早くお金を稼いでこの不安な気持ちを拭いたい気持ちはあるけれど、アルメニアで生活できている現状に「どこででも生きていけそう」という自信が湧いてきて、今後の人生を楽しみに感じられます。

今年の上半期、たった半年しか続けられなかったフィリピンでの生活という後悔があったので、その悔しさは今でも引きずってしまいます。でも、その後悔があるからこそ、自信をつけられたことへの喜びが感じられます。

改めて、これからも世界への挑戦を続けていきたいと思いました。

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アルメニアは人に対して親切で人懐っこい人が多く、少々無愛想なジョージア人とは対照的に見えます。

今はゲストハウスに滞在し、仲良くなった人たちと一緒に市内を観光できたり、うまくコミュニケーションしつつ交流できています。

アルメニアに来てからたくさんの気付きがあって楽しい日々を送っています。

徐々にフリーランサーに向けた自分の作業を再開させていきますが、残り数日のアルメニア滞在を満喫するため、タイミングを見てこのアルメニアの文化にもう一度浸っていきたいと思います。

そんなアルメニア旅行。経験値がまた一つ上がりました。


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サムネイルの撮影場所はエレバン中央駅

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