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本質を求める旅
先日、とある方と話していた時にこのようなことを言われました。
「ケントさんって、物事をまとめる力がありますね。」
僕は今までそのようなことを言われたことがなかったし、考えたこともありませんでした。
人と話すと、その人のことを知りつつも、どんどん自分のことを認識していくことがあります。
そういった僕の特徴みたいなものを伝えてくれる人に感謝したいし、僕も人にそういったことを伝えていきたいなと思います。
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「ヒーローズ・ジャーニー」(英雄の旅)と呼ばれるひとつの定説があります。
アメリカの神話学者・ジョーゼフ・キャンベルによって発見された理論で、多くの物語には共通する流れがあるというものです。
平凡な日常を送っている主人公が冒険し、賢者と出会い、いくつもの試練を乗り越えてから帰ってくることで、成長したことを実感する、という展開があり、これが多くの物語に共通するものとなっています。
この流れに沿った物語によって、人々は成長した主人公に想いを寄せ、感動することできます。ワンピースもハリーポッターも千と千尋の神隠しも、すべてこの説に則った話であるとされています。
つまりあらゆる物語は、感情的な側面を持ちつつも、実はとても論理的なものでもあると言えます、
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僕は元々、小説を読むのが好きでした。そういった数々の小説を読んだ経験から、何事もひとつのストーリーテリングに落とし込む癖があると感じています。
また、毎日noteの文章を書いていると、自然と文章構成力がついてくるため、感情的な思考も論理的な思考も、徐々に養われているのかもしれません。
物事をまとめる力、と言うのは、人から聞いた話に因果関係をみつけてストーリーテリングにすることだと僕は解釈しています。
もちろん人間である以上、論理的に落とし込めない部分もあります。だから、「なんとなく」といった感情も大切にしていきたいです。
でもどこか因果関係を見つけてスッキリしていくことが好きだし、無意識にヒーローズ・ジャーニーの定説に沿った考えをしてしまっているのだろうと思います。
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僕は今の時代のあれこれに疑問を感じることがあります。
中身が薄いことをうまく装飾して良く見られようとしたり、強気な言葉で主張して人々の不安を煽ったりといった人がいます。彼らは表面だけで人々を動かそうとしている傾向があります。
世の中は複雑で難しいものです。簡単に答えが出るようなものなんてないと思っています。
僕は時代に逆行してでも、その違和感を大事にしたいと思っています。
最近、僕自身が「本質を求める旅」に出ているんじゃないかと感じることがあります。
複雑で難しい世の中に隠された「本質」の部分を、あれこれ手がかりを探しながら生きていると思っています。違和感のないものが本質だと思っているからです。
それは論理的なだけでなく、感情的でもあり、スッキリしない部分もあります。ここに僕は面白さを感じています。
僕が持っている物事をまとめる力とは、そのような本質を見つけていく生き方のひとつの技術なのかもしれません。
僕はこれからも本質を求める旅を続けます。
ただ、この世は優しい世界だという性善説を信じる身として、皮肉の多い批判的な人間にならないようには気をつけたいと思います。
ヒーローズ・ジャーニーならぬエッセンス・ジャーニー。まだまだ世界には知らないことがたくさんあります。
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サムネイルの撮影場所はBridge of Peace(トビリシ)