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銀行口座に3万円しか入ってないことに気づいた話【フランスワーホリ】
これもひとつの経験。
悪いことじゃないから、もっと楽しんで生きていこうって思えたのが嬉しい。
Bonjour!
ワーキングホリデーでフランスに来て、3ヶ月半が経ちました。
9月から南仏プロヴァンスのサン=レミ=ド=プロヴァンス(サンレミ)にある日本食レストランで働いています。
フランスに来てから流れるように生きています。
自分の小さな「やりたい」という気持ちを大事にしたり、人からの誘いになんでも乗ってみたり。
ひとつでも多く経験しに行く。
そんなスタンスでここまでやってきました。
今回はそんな生活をしたことによる代償、つまり大きく減ったお金の話について書いてみます。
僕は29歳でワーホリに来た、いわゆる「ギリホリ」です。
それゆえ、日本で会社員として働いた経験があるし、お金はそこそこは稼いできました。
だからこそ、語学学校に2ヶ月も通える予算があったし、それも込みでワーホリ期間をある程度過ごせるという見込みを持っていました。
しかしながら、その算段は甘く、フランスに来てから想像以上に出費がかさんでしまいました。
先日、日本で使っているメインの銀行口座の残高を見たところ、4万円を切っていました。
37,659円也
口座はいくつか分散しているから他にも貯金をしているし、外貨はまた別で持っているから、これが自分の資産の全てではありません。
とはいえ、この口座はクレジットカードの引き落としに使っているし、日本円での収入の大半を入れています。
18歳の頃、初めて作った口座でもあります。
まさか残高がここまで少なくなるなんて。思いもしませんでした。
使いすぎといえばそれまで。
フランスに来てから、いろんなことにお金を使ってきました。
そもそも円安だし、物価高だし。せっかくワーホリに来たんだから楽しみたいし。
使いすぎの感覚はあったものの、今という時を楽しむために、充実させるために、少しは目をつぶっていました。
だから、まさかここまで減ってるなんて。自分の管理がいかに甘かったか。
若干の後悔を感じてしまいました。
これまでフランス関連で使った大きな出費をまとめてみます。
航空券:6.5万円
保険:9万円
語学学校2ヶ月分:35万円
リヨンの家賃2ヶ月分:17万円
サンレミの家賃1ヶ月分:9.5万円
現地での交際費:20万円
ざっと計算して97万円。ほぼ100万円。
こんな額が短期間に消えていくなんて、、、そりゃ貯金は減るはずです。
おまけに、フランスに行く前に日本でレーシックの手術を受けていて、26万円。
加えて、iPhoneに17.5万円(新型!)を払っていたからそもそも出費がかさんでいる状態でした。
普段は節約志向の僕でも、これだけの額がなくなるとさすがに感覚は狂うものです。
お金が減っていくと不安になりがち。
多くの人がそうであるように、僕も同じ感覚を持っています。
でも昔に比べれば、そういった不安はなくなってきました。
僕は2年前にジョージアという国で生活していました。
当時は、会社を退職した勢いで現地へ行ってしまったため、収入がありませんでした。
一応物価が安めな国だったものの、宿に食費に、お金は減る一方です。
あの頃、お金が減っていくことへの不安は毎日のように感じていました。
このままお金がゼロになってしまったらどうしよう。
ネガティブな気持ちも多く感じていました。
しかし、その後フリーランスとしてわずかながら稼げるようになり、会社員に復帰することもできたため、気づいたらそんなことすら忘れてました。
あの頃の経験が今の僕を作っています。
お金が減っていくのは不安。でも死ぬわけじゃない。
今も僕は不安は感じているものの、かつてほどの大きなものではありません。
ここにひとつの成長の実感があります。
とはいえ3万円ちょっとの貯金だけでは生きていけません。
しかし、レストランで働き始めたから、もうじきユーロで収入が入ります。
加えて、今はフリーランスでデザインの仕事をしているため、入金され次第、日本円での収入も入ります。
一時的なカツカツ生活ではあるものの、しばらく経てば落ち着くでしょう。
これも僕があまり不安を感じていない要因です。
ジョージアにいた頃に感じていたお金が無くなる不安から、僕はリスクヘッジの意識を持つようになりました。
どんなに忙しくても、フリーランスの仕事は続けよう、と。
レストランの仕事、フリーランスの仕事、プチ旅行、イベント参加。
最近は忙しい日々を送っています。
これはワーホリ期間を充実させたい、という思いもありますが、自分の収入源を安定させたい、という思いでもあります。
自分の不安を取り除いていかに心地よく生きていくか。
でも、挑戦するのが好きだし、面白い経験もたくさんしたい。
相反する二つの気持ちをどっちも認識しながらどっちも取りに行く。
天邪鬼だけど、それが僕が目指す生き方です。
日本で会社員として生きていくのも、のんびり過ごすのも良いとは思います。
でも、僕にとっては、それだけではちょっとつまらない。
フランスに来て、広がった視野だったり考え方。
これらはそういった安定した世界からは気づけなかったものだと思っています。
だから、お金は大きく減ったけど、全く無駄ではなかったと思っています。
小さな野心をもとに行動していく。
不安や恐れを乗り越えて生きていく。
僕のように幸せを感じづらい人間でも、挑戦することで、生きている実感を感じられるし、この世に生きる喜びを知れます。
お金が一方的に減っていくことは今でも不安です。
でも、そんな状況でも楽しんで生きたいという気持ちがあります。
たった2年間で考え方が大きく変わったことが嬉しい。
僕の身に迫ったネガティブな経験も、今に活きることを知りました。
これからもこの田舎町での生活は続きます。
↓ワーホリのきっかけなどはこちらに書いてます。