浮気
以前noteで、毎日のように同じ蕎麦屋で同じメニューを食べてる記事を書いた。
この店に来る理由は立地と味はもちろんなんだけど、それ以上にお気に入りの店員さんがいる。
あ、別にラブなやつじゃないよ。笑
その店員さんはいつも『わさびかなり多めでいいんですよね?笑』って聞いてくれる。
どんな形にであれ他人に認知されるのは嬉しい。
それと食べた後のお皿を返却口まで持っていくとめちゃくちゃ嬉しそうにしてくれる。
それを見るとこっちが嬉しい気持ちになって俺はまんまとテーブルまで拭いてキメ顔でごちそうさまでしたって言って帰る。
もしかしたらこれも相手の作戦かもしれない
(そんな訳ない。)
でもその店員さんが最近いない。
休みかなあと思いつつもマジで毎回いない。
意を決してその場にいた店員に聞いてみると、どうやらもう辞めてしまったらしい。
名前すら知らないし、なんなら注文以外で話したこともないけど、ちょっとだけ悲しい。
とりあえず昨日もいつもと全く同じものを頼んだ
全く同じ味なのになんとなく少し物足りない気がした。
いつもみたいに返却口に持っていって机を拭いてごちそうさまでしたって言っても特に誰も気に留めない。
やりながら自分の思考回路が褒められたい幼稚園児と全く同じことに気づいて急に恥ずかしくなってきた。
もちろん俺は大人だし、ここはただの飲食店なんだけど、なんだろうねこの若干の寂しさ。
たまにライブでもあるんだよ。
俺らのお客さんではないけど、目当てのバンドと対バンする時は俺のライブをいつも楽しそうに見てくれる人。
特に話したこともないけど、そういう人って妙に記憶に残るし、結構嬉しい。
でも気づいたらライブハウスに全く来なくなってて、
あの人はなんて名前で、どこのバンドのお客さんで、今何をしてるんだろう。
別に何も探らないし、俺らのお客さんですらない訳だから気にすることじゃないんだけど、やっぱり若干寂しいんだよな。
そんな感じで、今日は心機一転、あえていつもと違うメニューを頼んでみた。
冷やし蕎麦
めちゃくちゃ美味くて笑ってしまった。
感動。なんで俺は今まで頼まなかったんだろう。
昨日はいつものがどこか物足りないとか言いながら今日全然余裕で浮気してしまった。
俺は所詮その程度の男だったみたい。
明日からもまた行きます。
じゃまた明日✌️
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