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スカイディスクが製造業のDX化を通して実現したい世界

こんにちは、スカイディスク取締役の後藤です。
スカイディスクは製造業のDX化をすることで、業界の持続的な成長を支援していく会社です。会社紹介については、前回のnoteで書きましたので、もしよろしければご覧ください。

今回は新年でもありますし、スカイディスクが製造業のDX化にかける想いについて書いていきたいと思います。スカイディスクのミッション「ものづくりを、もっとクリエイティブに」の私なりの解釈をご紹介します。

製造業を支える経験と勘の功罪

突然ですが、私はお酒が大好きです。家か外食かは関係なく、基本毎日飲んでいます。数年前から日本酒に関連する仕事をしたり、週末勝沼や塩尻のワイナリー巡りをしたり、好きなクラフトビールメーカーに出資させてもらったり、公私混同しつつ酒道に精進している次第です。

日本酒、ワイン、ビール、焼酎、ウイスキー、どんな酒造メーカーでもだいたいの場合醸造責任者がいます。醸造責任者の経験値、つまり想像した味を実現するお酒のレシピを考え、それを製造する工程を設計する力と、その工程を責任者が決めた通り実行する従業員のスキルは、経営の責任者である社長以上にお酒のクオリティの良し悪しを影響するものです。

こうした製造に従事する方々は、繰り返し作業を行う中で先輩から指摘を受け、また、時には自身でより効率的なやり方を考え、経験を積んでベテランになっていくことになります。大きな造り方は酒類毎に概ね共通したものはありますが、実際のところはそれぞれの醸造所ごとにこだわり、独自のレシピがあると言っていいでしょう。

日本には現在1100以上の日本酒の酒蔵、650以上のクラフトビールメーカー、400を超えるワインメーカーがあると言われています。それぞれの醸造所が独自の醸造経験を従業員に提供し、独特なノウハウを従業員が習得していくことが、お酒造りの効率化の基盤となるとともに、味わいに多様性を醸し出す一因になっています。造り手のストーリーを知ることは、お酒を楽しむ側からすると素晴らしいストーリーの一つです。

その一方で、従業員のスキル習得の効率化は極めて重要な課題となっています。作業工程や判断基準がマニュアル化・明文化されている事は一部で、多くの場合効率的な業務の進め方は口伝やOJTにより伝えられていきます。そうなると、従業員が一定のレベルに達するまでに長い年月を要することとなります。

まさにこの人材の問題は、競争が激化する中でクリティカルな経営課題です。人員計画は10年単位で考える必要があり、経営環境の変化に対応する組織の柔軟性が削がれてしまう事だけでなく、万が一従業員が退職してしまうと、製造量や質が低下したりなど、事業リスクともなり得ます。加えて、消費者の嗜好が流動的な現在では、市場ニーズに対応するために新しいスタイルのお酒に挑戦する必要がありますが、長期間時間がかかる従業員のスキルの学び直しが足かせとなり、大胆なチャレンジが出来ない理由になってしまいます。

ここまでお酒の話をさせて頂きましたが、醸造業界で起こっているこれらの問題は、スカイディスクでクライアントと会話をする中で、多くの製造業の事業所で起こっている課題でもあると感じています。例えば生産計画立案は工場長に依存していて、工場長が休暇を取ると工場の生産量が落ちる、や、検査工程では熟練工の感覚的な判断が欠かせない、などといった状況は、多くの方から実際に聞く課題感でもあります。

スカイディスクは、AI活用によるDX化を推進することで、人が時間を費やさなくてもよい業務から解放することをお手伝いしています。

スカイディスクがやりたいこと

AIを活用したDX化を推進、というと、人の仕事を奪っていく行為であるという印象を持たれることが多くあります。ちょっと前にシンギュラリティの様なコンセプトがバズワード化した影響の一つかもしれません。その一方で、スカイディスクがやりたいことは全くの真逆で、人が新しい仕事を主体的に創っていくお手伝いがしたいと思っています。

「ものづくりを、もっとクリエイティブに」というスカイディスクのミッションは、そんな思いを凝縮したものです。製造工程の中には、人があえて判断する必要のない汎用的な業務も多く存在します。特に多いと感じるのは、その工程を完了させるために必要な要件が個々の作業ベースで言語化されていないため、人が感覚的に判断せざるを得ない状況です

こうしたヒューリスティックな判断の積み上げで製造ラインの効率的な運用が守られているわけですが、言い換えるとこれらの業務を継続するために、人が本来するべき、人にしか出来ない仕事をする機会も失われている状況でもあります。スカイディスクがやりたいことは、まず感覚的な判断となっている作業工程で必要な要件を可視化、言語化する支援と、その上でこれらの業務を、AIを活用したソリューションで効率化することで、人が人にしかできないクリエイティブな作業に時間を使う環境を整えていくことです。

AI開発の現状を考えると、人の仕事を代替しうる「強いAI」の導入が進んでいくのはまだはるか先の話で、当面は特定の領域に特化して人の業務をサポートする「弱いAI」の活用がより一般的になっていくでしょう。弱いAIの効率的な活用により、繰り返し発生する作業工程についてはAIを活用して人の判断負荷を減らしていき、クリエイティブな仕事に人がマインドシェアを振り分けられる環境を整えていくこと。例えば効率化によって削減された作業時間を新しい作業工程を学ぶ時間に充てることや、新商品量産化の際の作業工程設計の高速化に費やすなどが考えられます。

人にしか出来ない創造的な作業に、人がより時間を使える環境を、過重労働など現場の負担を強いることなく実現していく。AI活用を製造現場に根付かせることで、企業において経営課題でもあるDX人材育成を支援していく。これらの結果として日本の製造業の競争優位性を支えていく。これが、私が考えるスカイディスクが掲げるミッションの意味合いです。

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