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01_ICT担当者になってみた
今回のnoteおよびマガジンは、2019年8月20日に開催された第7回教育カンファレンスでの発表内容及び、「これからの教育の話をしよう6/インプレスR&D」に寄稿したものです。
GIGA端末のリプレイスを見据えて、改めて2019-2020年のbefore GIGAを振り返りたいと思います。
フツーの教員ですが登壇してます
本県は、パソコン1台当たりの生徒数でみると全国でワースト5位です。本市は県の平均よりも値が高いですが、これは児童生徒数に対し学校数が多いからであって、パソコン室以外に端末が整備されているわけではありません。
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本日はそんな学校に勤める私がICTの推進についてお話しするわけですが、別に私の勤務校が何かのモデル校になっていたり、研究助成があったりするわけではありません。著書も大勢のフォロワーもない普通の教員が、地方でどんな風にICTを推進しているかをお話しします。
ICT担当者としての学び
「技術科だからできるよね?」というノリで、どの学校にいてもICT担当になります。実際にはネットワークの設定や管理など専門的な事は全くわからないので、その都度ネット調べながら対応していました。
ICT担当になって、できるようになったことは、NASの設定と管理運用、校務用PCのライセンス管理やセットアップ、校務用PC30台を一気にWindows10へアップレード、床下のLAN配線工事、マニュアル資料の作成など。嫌いではありませんが「これは全部教員の仕事なのか?」と思いながらも対応してきました。日中はPCもサーバも稼働しているので、夜中に1人で作業することも多かったです。
そのうち「国はなぜICTを推進しているのか?」を理解したくなってきました。ICT担当者には、国からの通知が県教育委員会や市町村教育委員会の鑑文を添えて分厚い冊子になって、メールではなくFAXで届きます。
私は文章を読むのも書類を整理するのも苦手なので、さっと目を通したらネットで必要な情報を探していきます。(これも「ICTを活用した主体的な学び」と呼んでもいいのでしょうか?)
余談ですが、今、東京に来て登壇させていただいているのは、FisdomというMOOCsで渡邉 純一さん(一般社団法人 ファーストスタープロジェクツ)の講座が受講できたおかげです。自分で学び始めるまではMOOCsという言葉すら知りませんでした。この講座では、教育の評論家ではなく、学校にICTを導入し活用している実践者の方々の話を、自分の都合の良い時間に視聴でき、大きな学びになりました。
私はICTのおかげで学びとこのような機会を手に入れました。子どもたちの学びにもICTを取り入れたいと強く思っているところです。
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学校の外へ
さて、ICTに関する情報を調べていくうちに、「教育振興議論計画」の存在や、経産省の「未来の教室」、JAPETのICT教育環境整備ハンドブックを知ることになります。
「なぜ財政措置はあったのに環境整備が進んでいないのか?」「他の自治体ではどのように導入したのか?」と考えるようになり、私は学びを求めて学校の外へ足を運ぶようになりました。
特に、大分授業デザイン研究会や九州ICT教育支援協議会での出会いや学びは、今日の私の活動に大きな影響を与えてくれました。(つづく)