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01_研修デザインのオモテ_個別最適
このマガジンでは、ICT夢コンテスト2023で発表した内容のうち、私が担当したパートを公開していきます。一部、個人の見解や解説を加えていますが、所属する組織とは関係のないことを予めご理解ください。
このnoteが孤軍奮闘する仲間に届けば幸いです。
本市は潤沢な教育予算があるわけでも、ICTについて特別な研究指定を受けているわけでもありません。
研修のデザインを依頼された私も、優れた研究論文や著書を書いたこともなければ、インフルエンサーと呼ばれるような教員でもありません。
普通の市町村、普通の教員が頑張ったら、これだけのこと(満足度97%のフェス型研修)ができましたというお話をさせていただきます。
ニーズはバラバラ
GIGAスクール構想から1年(当時)がたち、各学校や先生方の利活用の状況や、ニーズ(実現したいこと)はバラバラでした。また、国が毎年実施している「学校における教育の情報化実態調査」では、全国や県と本市を比較すると決して高いとは言えない状況でした。
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ニーズがバラバラなのは、個々のICT活用能力だけが要因ではありません。
例えば、管理職や養護教諭の先生は、学級や授業を持っていません。そこに一律な操作方法の研修を実施したところで、一人一人のニーズに応えられないのは明らかです。
そのような状況で、全員の満足度を高めるには、
どのような一斉研修にすればよいでしょう?
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8つのセッションから2つ選べる
そこで、すべてで8つのセッション(研修内容)を用意し、その中から2つのセッションを各自で選択できるようにすることで、一人一人のニーズに合った個別最適な研修の実現を目指しました。
セッションはiPadやGoogleWorkspaceの基本操作や事例紹介だけでなく、
StuDX(文部科学省)で調べ学習をするものまで、幅広く用意しました。
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この8つのセッションは各学校のICT担当者から「自分ができる報告やワークショップ」の案をあげてもらい、その中から内容や難易度のバランスを見て設定しました。
なお、ICT担当者の多くは、市教育委員会主催の授業デザイナー研修で、ADE(Apple Distinguished Educator)から指導を受けたメンバーです。
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いかがでしたか?
次回は、市内一斉研修にどのように「楽しさ」をデザインしたかについてお話しします。