18_SASUKEと国際共生

学年通信の裏にこっそりと書いているコラム。
持ち上がりのため、2年目に突入です。season 2

「人の悩みの9割は人間関係」といわれますが、「断れない」「頼みにくい」なんていう悩みは我々大人にもよくある話です。

先日、わが子と公園に行くと、SASUKEに出てきそうな遊具がありました。
(木製の斜面が交互に向き合っていて、斜面を蹴りながら前に進むもの)
この遊具、小学生だと遊び方がわかるようなのですが、小さい子にとっては滑り台やブランコと違い、順番や遊び方がわかりにくいんです。

だれかが斜面を走り抜けようとスタートすると、トラップ(?)が出現します。コースの横から、スーパーマリオのパックンフラワーのように突然現れる子、滑り台のように遊ぶ子、斜面に砂を撒く子…どれも悪気はないんです。そもそも、何の遊具なのか認識できていない。

困ったのは並んで待っている子どもたち。中には諦めて他の遊具に移動する子や、「どいてー」と声を上げ始める子、強引にスタートしてしまい、ぶつかりそうになる子が出てきます。

わが子はというと…抜かされても文句を言えず、スタートラインをさりげなく前にずらし、タイミングを伺っています。しかし、黙って待っていると並んでいないと思われて他の子に抜かされてしまう…。

「わたし、ならんでますけど…」といわんばかりの表情で次のタイミングを伺うわが子…。次々と登場する無邪気なパックンフラワー…。もどかしく見守る父。

すると、4年生くらいのお姉さんが登場して「あんたたち逆走!遊び方違うやろ!みんな並んでるから!どき!」と、数人の子ども達をコースから退場させました。なんとたくましい。おかげで、わが子は無事に遊具で遊ぶことができました。

今回はたまたま助けてくれる人がいましたが、自分のして欲しいことやして欲しくないことを伝えるのって難しいですよね。難しいけど大切。

さて、その後も続く同じような光景。さすがに危ないと感じたので、私も突然登場してきた子に「そこあぶないよー、みんなならんでるよー」と声をかけました。不審者に思われないように細心の注意を払って、なるべく優しく…。

しかし、その子は怪訝そうな表情で無言でこちらを見てきます。(・・・まずい、怖がらせたか?)

すると、その子の父親らしき人が現れて、その子をに何か言って連れていってしまいました。

「あれ?日本語…じゃない」

伝えるって難しい

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