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ザ・ブルー・ハーツ「青空」 ~高校生の娘と話したこと

※この記事は、
https://note.mu/kentaishi/n/ndf8160415b82
の続きです

「あ、この歌、この歌がちょうどいい」

右手でハンドルを操作しながら、
左手で流れていた曲を出だしに戻した。

「『青空』っていう歌。これも強く影響を受けた」
「ふーん、この歌、知らないなぁ」

高校1年の娘が答えた。

「最初は説明しないでおくね。で…ここ。

♪生まれたところや皮膚や目の色で…」

「あ、差別のこと?」

「そう。パパも最初聞いたとき、同じように思ったの。

あぁ、差別か、って。だから歌詞が、こう続くと思った。

♪生まれたところや皮膚や目の色で
“その人を判断しちゃいけないだろう”

でも全然違ったんだよ。ブルーハーツはね、

♪生まれたところや皮膚や目の色で

”いったいこの僕の何がわかると言うのだろう”

って歌うの。
誰か、じゃなくて、他人じゃなくて、

『僕』。

僕、って歌うんだよ。

この衝撃がすごかった」

「どういうこと?」

「誰かってことはさ、どこかで
『自分は違うけどね、そういう差別ってダメだよね』
っていう意識が働いてるの。
常識でしょ、そういうの、っていう思い。
なんていうのかな、実は他人事っていう、上から目線な、
一方向からしか差別を考えていない思い。
自己満足的で、それって、偽善かもしれないってこと。

でも違うんだよ。

『僕』、なんだよ。

僕、のことなんだよ。

…わかるかな。

僕であることは、
自分の中にある神様に触れている部分であり、
誰にも触れられない真実があり、
実は一番大切な物の見方なんだよ」

「…そうか…」

「パパはね、ブルーハーツの青空の、
この歌詞の部分だけを、ずっとずっと考えたんだよ。
この歌詞の部分だけをずーっと。

パパってすごく学校教育の
いまいちな部分の影響受けていたんだなぁ、ともようやくわかった。


だからこの青空も大好き。
その後の人生にものすごく影響を受けた曲だよ」

(続く…)

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