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20代デザイナー、デザイン史を学ぶ⑥〜アーツ・アンド・クラフツ運動〜

こんばんは、本日はアーツ・アンド・クラフツ運動について調べてみました。アーツ・アンド・クラフツ運動といえばデザイン史を学ぶ上で主要な項目になります。またデザイン史の始まりのイメージもあります。そして現代の量産社会とも関係があると思います。

ウィリアム・モリスさん

18世紀後半にイギリスで産業革命が起こります。綿工業(木綿工業)での手工業に替わる機械や蒸気機関の発明により生産技術が向上しました。しかし、それに伴い、環境汚染や、疎外された労働力、粗悪な大量商品が問題とされていました。

この問題に反対を示したのが、文筆家であり、デザイナーであり、社会主義者でもあるウィリアム・モリスさんです。モリスさんは、文筆家のジョン・ラスキンさんと共に大量生産と工場で作られた質の低い製品を否定し、手仕事への回帰を唱えました。これがアーツ・アンド・クラフト運動と呼ばれるものです。

この運動にイギリスを中心に多くの職人やデザイナーが賛同し、以後のものづくりに影響を及ぼします。

モリスさんは、1861年にモリス商会を立ち上げ、そこで自ら製造と販売を行います。しかし、モリス商会の製品は、高価なものとなってしまい、一部にしか受けず、批判も受けました。

いちご泥棒(モリス商会の製品)

モリスさんは、織物、刺繍、植物染料、による染めを学び、昔ながらの手仕事の技法絵を復帰しました。これらの伝統的な技法を行う姿勢はのちのバウハウスの教師と学生の手本にもなっています。

感想

今回のことを学ぶと、社会があってのものづくりであり、ものづくりがあっての社会であると改めで実感します。そこにあるモノの裏側には人がいて、歴史があります。まずはそこをできるだけ深く知ることがモノづくりに携わる者としてのやるべきことなのかも知れません。また、大量生産の問題が150年も前から起きていて、150年経ったから大きく改善されたかといわれるとそうではありません。むしろマイナスになっているかもしれません。都心に住んでいると夜中でも簡単に必要なモノが買えて、都心に住んでいなくてもモノがすぐに届く時代の世の中になり、私も含めてそうですがモノに対する価値やモノを見る目が昔よりも低くくなっているような気がします。しかし、大量生産なしでは生きられないことも事実であるのでそういったことと向き合いながら今後考えていきたいと思います。その思考の助けとしてデザイン史を学ぶことは非常に役立つと思いました。

読んでいただきありがとうございました。

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吉澤健太
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