今年160冊読んだ中でベストの1冊
シンガーソングライターのケティです。
今年読んだ、160冊の本の中で一番の傑作を紹介します。
それはこちら⬇
「同志少女よ、敵を撃て」です。
この小説は、戦争の残酷さと、その最前線での戦う女性(と言うより少女)兵士ほ葛藤をテーマにしています。
戦場では、罪悪感に囚われていては戦えない。最初は泣きながら怯えながら敵兵を撃っていた少女たちが、いつしかなんの恐怖も感じなくなり、ましてや楽しんで敵兵を撃つようになり、気付かぬうちに冷酷な殺戮兵に様変わりしていく様子が描かれています。
本当にいい本というなは、実は後味が悪いものが多いと感じます。私はこの本を読んだ後、心に重い余韻を感じました。人生観も大きく揺さぶられました。
この重い余韻というものは、心地よいものではありませんが、本とは必ずしも気持ちを軽くしてくれたり、楽しくさせることだけが役割ではないと考えています。
映像はなくとも、文字情報から頭の中でとある戦闘シーンが映し出され、未だ鮮明にフラッシュバックしてします。
長編小説なのですが、読み終わるまでの1週間ほどは物語の続きが気になり、本を閉じても頭から離れないくらい久々に熱中した作品でした。それだけに、もう一度読むには心構えが必要なほど、強烈な世界観を持っています。
全ての読者に自信を持っておすすめできる、大好きな一冊です。
興味を持った方は、ぜひ手に取ってみてください。