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正しくなさを、赦されるよるを
どうか私だけの神様になって。私をゆるして
もっと、死んでも良かったように生きれば良かった、はずだったのだと気づく
適切な場所に放り込まれて、目の前にある課題をよりうまくこなす方法を考えて、生活なんてものをする(まるで実験室の猿のように)
そういうのを真面目というのかもしれないけれど、真っ当な生というのは、もっと死んじゃってもいいような夜を、ずっと過ごすことだったはずで、それができなくなっているぼくは、正しい生活において殺されかけているようなものだ
切実さが適切さに塗りつぶされて、正しくなさが殺されていく
それを寿命と呼んでもいいのかもしれないけれど、
一滴一滴落とされていく白の中の黒のように、正しくないぼくを、あなたを、誰かを、その灰をを集めて作った視界を、赦してはくれないように、夜が明けていく
最後の救いになる音楽だけがぼくを生かしている間の、その空白を、どうか埋めないように