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狂言の姿勢の基本は美しいものでござる

和ろうてござるか〜

わたくしは子どものころから動物を飼おうと思うことが一度もなく
家にはひと時よそから預かった小鳥がいたばかりでいわゆる
四つ足は飼ったことがないのでござるが

なぜか友だちやお店にて飼われている犬や猫にはことのほか
なつかれる性分のようで、とりわけ猫には愛着がござる

このブログでは狂言好きのわたくしけんすけ福のかみが
もっとも狂言らしい登場人物“太郎冠者”となって
狂言へとご案内するべく描いてござる
なにとぞ和らいだお心もちにて読うでくださりませ〜

猫に好かれるのは年季の入った猫背のせいとは申しませぬが
氣づいたころにはずいぶんと背中が丸うなっておりました
視力が下がった高校生の頃からか、もっと前からなのか
狂言をはじめたころに撮った映像を観るとずいぶんと前傾しておりました

狂言ではお辞儀のときに首は曲げない

狂言の形として、主に太郎冠者などは主人に対して何度もお辞儀をいたしまする

畏まってござる

このお辞儀はを基点に前傾するものと習うてござる
すなわち首はあまり動かさず、腰を落としながら背骨全体を倒すのでござる
このお辞儀に限らず
これまでのお稽古から特別な型でない限り
首はあまり動かさぬが常と観じてござる

腰から上が一定の動き

狂言方(狂言師)に限らず、能楽師はみなさま背筋が滑らかに立っているようでござる
無理に伸ばしているわけでななく

頭を天井から吊られているかのようでござる

この美しい滑らかに立った背筋を見本として
わたくしも少しずつ自然に立てられるよう
心掛けてお稽古しているのでござる

幼少のころより背中に養ってまいった猫も
少しずつではあれど小そうなってきているようでござる
いつか師匠のごとくスッと天より吊られたような背筋を
実現するためいっそうお稽古にはげむのでござる

こんにったこの辺りにいたしましょう
またお目に掛かれましたら嬉しゅうござる🤗

この狂言noteはけんすけ福のかみが
大蔵流茂山千五郎家 島田洋海社中にて
狂言を学んだことをモトに
実際に狂言を(できれば生で)観て
和らいでもらいたいと願うて描いてござる🖋

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