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狂言面打使兼業狂言使になりましてござる

和ろうてござるか~

狂言に出逢って四十年余り、狂言を始めて十一年半、面打を始めて一年となり、あまたの場所へ招かれて狂言をし、狂言のお話しなど
してござるが

このたび晴れて狂言面打使兼業の狂言使を拝命いたいてござる

以前のごとくには狂言の舞台はまだもどってござらぬが
すこしずつ認知くださる方も増えて
今後は以前にもまして上演の機会が多くなってまいりましょう

このブログでは狂言好きのわたくしけんすけ福のかみが
もっとも狂言らしい登場人物“太郎冠者”となって
狂言へとご案内するべく描いてござる
なにとぞ和らいだお心もちにて読うでくださりませ〜

狂言面は幾ら予備があっても過ぎるということはござらぬ

狂言で遣われる面は能のごとく多くはござらぬが
時に一つの狂言で十面ほども出ることがござる
例えば狂言『猿聟』では登場する六、七人皆が猿の面を掛けてござる
狂言『菌(くさびら)』ではキノコの精が多いと十人以上にもなりまするが
このキノコの精がみな賢徳や空吹(うそふき)と申す面を掛け、姫茸(ひめたけ)は乙御前(おとごぜ)という女面を掛けるのでござる

これらの面は数あれば重宝でござるし、使用する場面もさまざまござるによって、質の高いモノを多くこしらえておくに越したことないのでござる
まずはそのような面を一つでも多く作ることを目指してござる

幾つからでもできるということを知る

制限が徐々に緩められてまいりますれば
能舞台に限らず、学校の講堂やホテルの宴会場で狂言を演ることも
この先多くなりましょう、いずれみなさまの御前にて
披露させてもらえることになりますれば、いっそうの喜びでござる

はじめて狂言と出逢ったこども時代、素人弟子というものがあり、やがてそこから玄人への道があると知っておりましとしても、今のように狂言を慈しむようになっていたかはわかりませぬ
むしろいろいろな経験をしてから再会したからこそ、狂言が自分の肌に合っていたと選べたのでござろう

これからどれほどの舞台に立てるのか判りませぬが
少しでも長く、より精度の高い狂言を勤め
より狂言らしい面を作れるよう
心身を調え、和らいだ和らいを発信してまいろうと存じまする

こんにったこの辺りにいたしましょう
またお目に掛かれましたら嬉しゅうござる🤗
今回は四月一日ということで戯言を述べてござるが
真になることを願ってのことでござれば
どうかおおらかな氣もちでござれ

この狂言noteはけんすけ福のかみが
大蔵流茂山千五郎家 島田洋海社中にて
狂言を学んだことをモトに
実際に狂言を(できれば生で)観て
和らいでもらいたいと願うて描いてござる

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