愛、屋鳥に及ぶ(あい、おくうにおよぶ)
人を愛することが、慕ってくると、その人の住んでいる家の屋根にとまっている鳥を愛するようになってしまう。
周公の語った言葉として伝わるが、後世にも、いろいろ同意義のことわざがみられる。
もっとも極端な例としては「怒りは水中の蟹にも移り、愛は屋上の鳥にも及ぶ」など、まったく関係ない事物に、自分の感情をぶつけてしまうことにも注意しているのである。
また、憎しみをぶつけることざわとして、我が国固有のものに、「坊主にくけりゃ袈裟まで憎い」などの例がある。
人事考課は、公平に行わなければならないとは知りながら、偏愛になりがちな管理者への良いアドバイスである。
アメリカでは、企業内で偏愛が周囲に及ぶことを「ハロー効果」と呼ぶ。