【💵1ドル=150円の世界💴】高まる外国為替市場でのボラティリティと介入の必要性✨：日経新聞解説📰 2023/10/04

2023年10月4日 12:20

日本経済新聞の記事で
注目したい内容がありましたので
記事にしたいと思います💖

長いですが、目次をご活用いただきまして
どうぞ最後までご覧ください！

円１５０円、１年ぶり安値　ドル独歩高、米にマネー集中

　円安が止まらない。対ドルの円相場は３日、２０２２年１０月以来１年ぶりの円安・ドル高水準となる１ドル＝１５０円台に下落した。ドルは他の通貨に対しても上昇し「ドル独歩高」の中で円売りが広がる。
米景気が利上げへの耐久力を示し投資マネーの流入が集中する。政府・日銀は過度な円安進行にけん制を強めるが難しい判断を迫られる。（関連記事をグローバル市場面に）

　円相場は日本時間午後１１時すぎに１５０円台を付けた直後、１４７円台まで円高が進んだ。
その後すぐに１４９円台に戻るなど、値動きが激しい展開になった。「１５０円台まで下落し政府の為替介入を巡る思惑で相場が乱高下しやすくなっていた」（外資系銀行）

　円は２２年１０月２１日、当時としては３２年ぶりの安値となる１ドル＝１５１円９０銭台を付けた。
今年１月に１２７円台前半を付け、そこからは２０円を超えて円安・ドル高方向に振れた。

　足元の円安はドル高が主導している面が大きい。円やユーロなど主要通貨に対するドルの強さを示す「ドル指数」は１０７台と昨年１１月以来の高水準にある。
金融市場では８月ごろから米長期金利とドルの上昇が本格化した。ドルは７月末と比べると、主要な先進国通貨のすべてに対して上昇し全面高になっている。

　背景には粘り腰ともいえる米経済の強さがある。米連邦準備理事会（ＦＲＢ）の政策金利（上限）はすでに５．５％と２２年ぶりの高水準に達する。
それにもかかわらず、実質国内総生産（ＧＤＰ）は２％を超える伸びを維持し、ＦＲＢが推計する潜在成長率（１．８％）をなお上回る。

　利上げでも経済の減速スピードが緩やかなのは家計が利上げの影響を受けにくくなっているためだ。
野村証券の小清水直和シニア金利ストラテジストによると、投機が広がったリーマン・ショック前にＧＤＰの１００％近くまで膨らんだ家計の負債は足元では７０％台まで下落した。

　一般的に景気が強いと金利は高くなる。市場が織り込む２４年末の米政策金利は４．７％で昨年１０月時点から０．６％ほど切り上がった。長期金利も４．７％と当時（４．２％）を大きく上回る。

　一方、欧州経済はインフレと景気後退が同時に進む「スタグフレーション」に陥る可能性があり、中国経済は不動産問題に揺れる。「相対的な米国の強さはこれまでにないレベル」（ＪＰモルガン証券の斉藤郁恵為替ストラテジスト）

　調査会社ＥＰＦＲグローバルによると米債券ファンドには今年に入り、１７７０億ドルが流入した。こうした資金の流れもドル高につながる。

　２２年１０月に安値を付けた際、政府・日銀は２営業日で６．３兆円の為替介入に踏み切った。
「米金利上昇に伴うドル高は経済の原理原則に沿っている」（大和証券の多田出健太チーフ為替ストラテジスト）だけに、介入の正当性が問われかねない。

2023/10/04 日本経済新聞　朝刊 1ページ

記事に対するコメント📝

今回も私が卒業論文で研究しようとしているテーマである「為替介入政策」についての記事を取り上げました📝

また、本日の日経新聞において以下の記事も補足としてありましたので、取り上げようと思います💝

政府高官は４日未明、円買い・ドル売りの為替介入の有無について問われ「ノーコメントだ」と話した。３日深夜の外国為替市場で１ドル＝１５０円台を付けた後、一時１４７円台に急伸し政府・日銀が介入に踏み切ったとの見方が一部であった。

　鈴木俊一財務相は３日の閣議後の記者会見で、１５０円という水準が為替介入の判断基準になるか問われ「水準そのものが判断基準にはならない。あくまでもボラティリティー（変動率）の問題だ」と述べていた。

2023/10/04 日本経済新聞　朝刊

この新聞記事には非常に重要な発言あります
すなわち、為替介入の判断基準は、為替レートのボラティリティー（変動率）の問題であるということです

卒業論文でも述べていますが、為替介入（外国為替市場介入）は、通貨当局が為替相場に影響を与えるために、外国為替市場で通貨間の売買を行うことで、正式名称は「外国為替平衡操作」といいます

そして、為替介入の目的は、為替相場の急激な変動（ボラティリティ）を抑え、その安定化を図ることです🌟
なお少し特徴的なことではありますが、日本の通貨当局が実施する為替介入は、財務大臣の権限において、実施することとされています📝

すなわち、日本銀行は外為特会などと連携をし、資金を動かすというオペレーターの役割でしかないということは非常に興味深いですよね

なお、私が今回の論文において実証分析を行うモデルとして、GARCHモデルがあります

このモデルは、金融時系列データの特徴であるボラティリティを分析するモデルとして提案されています
詳しくは、マガジンなどから計量経済学の投稿をご覧いただけますと幸いです

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