【英加入を正式承認👍】拡大するTPP経済圏から享受できる「自由貿易の恩恵」についての解説:English News📰 2023/07/17
今回の英語ニュース📢
TPP Members Formally Approve Britain's Membership
英語トピックス👍
free trade 自由貿易
agreement 合意
formally 正式に
approve ~を承認する
application for ~への応募
went into force ~発行した
is subject to N ~の対象となる
ratification procedures 批准の手続き
remove 除外する
tariff 関税
reinforce ~を強化する
cooperation with ~との協力
この記事に対するコメント💚
日豪など環太平洋連携協定(TPP)締約国は16日、ニュージーランドで閣僚級の
「TPP委員会」を開き、英国の加入を正式
に承認した件について取り上げてみました📝
2018年12月のTPP発効後
新たな国の加入が認められるのは初めて!
いうこともあり、かなりホットなニュースであると思います
英国の加入で、TPPの名目GDP
(国内総生産)合計額が世界全体に占める割合は、約12%から約15%に拡大している
ということですので国際貿易によって受ける恩恵はたくさんありそうですよね👍
具体的な貿易取引としては
以下の内容が挙げられます
日本は英国と個別に経済連携協定(EPA)を結んでいますが
日本の農産品では新たに、英国に輸出する際に1キロ当たり約22円かかっていた精米のほか
パックご飯の関税が撤廃されるそうですね✨
しかし、本当にこれらの自由貿易協定はすべての国がメリットになっているのでしょうか?
我が国で毎日、農作業をしてくださり、日本国産というブランドを守り続けている方々の存在は決して忘れてはならないのです😶💦
経済学理論解説:貿易の利益について🌈
以下では、なぜ「英国の加入で、TPPの名目GDP(国内総生産)合計額が世界全体に占める割合は、約12%から約15%に拡大」したのか、というメカニズムを簡単に分析していきたいと思います
例えば、日本が新たに自由貿易の相手国としてイギリスと国際貿易を開始するようになった、というケースを想定しましょう
自由な国際貿易を開始した結果、一国経済の厚生(GDP)が拡大することを以下に示していきたいと思います
貿易利益命題のインプリケーション🌟
結論からまとめますと
貿易利益命題は以下の通りです
「自由貿易状態における一国の経済厚生は
閉鎖経済均衡におけるものより低くはない」
ということがインプリケーションになります👍
まずは貿易利益命題の証明をしていきましょう
貿易利益の一般的な証明📝
証明に用いる記号一覧は以下の通りです
$$
Equilibrium in the Closed Economy \\ \\
Domestic Price :\bar{p} \\
Consumption vector : \bar{x}\\
Production vector: \bar{y}\\
Utility Level : \bar{u}
$$
$$
In the Free Trade\\
Price vector : p^*\\
Consumption vector: x^*\\
Production vector: y^*\\
Utility Level: u^*
$$
またここで以前も登場しましたが
支出関数を導入します
支出関数の定義を今一度お復習いしますと
「ある効用水準を与えられた価格のもとで
達成するために必要な最小支出額」を示す
関数であるということです👏🏻
$$
Expenditure Function\\
≡E (p,u)
$$
これらの記号や関数を定義して
貿易利益命題を証明したいと思います
証明は、至ってシンプルですが
この解釈こそ、大切なのです👀
$$
Proof: 「gains from trade proposition」\\
\\ \\
E(p^*,u^*) - E(p*,\bar{u})\\
=Y(p^*)-p^*\bar{y}+p^*\bar{x}-E(p^*,\bar{u})\\
※①- ②+ ③ - ④
$$
この解釈はどうなるのでしょうか?
ここで、思い出していただく必要がある
概念は、三面等価の原則です
証明を言語化して整理しますと
以下のように解釈できるのです
自由貿易状態において
直面した世界価格と実現したい
ある効用水準を達成するために必要な
最小支出額から
閉鎖経済において直面した世界価格と
国内で実現したいある効用水準を達成するために実現したい最小支出額の差は・・・
①世界価格の下で実現される
総国民所得Y(p*)から
②自由貿易によって与えられた世界価格と閉鎖経済における国内生産ベクトルとの積を引き
③世界価格と閉鎖経済に対する
消費ベクトルとの積を足し
④自由貿易によって与えられた
世界価格のもと、閉鎖経済において実現したいある効用水準を達成するために必要な最小支出額を加えた値に等しい
ということがわかりますね📝
自由貿易から享受できる「貿易の利益」
以下では同じ図を見ながら
国際貿易によって一国経済にもたらされる
「貿易の利益」について
より詳しく見ていきましょう
自由貿易の開始により、国内の相対価格よりも高い国際相対価格に直面することになったとしましょう
まずは、ファーストステップとして
相対価格がPからP*へと変化したのにも関わらず、その国の生産構造が全く変化しなかった場合を考えてみます
すると、家計の予算制約線は
元の生産点 a 点を通る新たな相対価格をもつ
直線 lʼのようになります
家計がこの予算制約線 lʼ にしたがって
消費ベクトルを選択しなければならないとすると、最適消費点は xʼ点になることが見て取れますね
このとき効用曲線 uʼに相当する効用水準を
家計は享受しているということになります
これこそ、代替の利益に他なりません
消費者は相対的に高くなった第1財の消費を
減らして、第2財の消費量を増やすという
代替行動によって消費ベクトルを変化させます
また相対価格の変化は、生産者の産出量ベクトルにも変化をもたらします
貿易開始により国際相対価格P*に直面することにより、P<P*でありましたから
第1財の価格が相対的に高くなっていることがわかります
自国は交易条件で有利になった第1財の生産
ならびに供給を増やそうと生産ベクトルをより特化させる方向へと生産構造を変化させます
したがって、国際相対価格P*によって形成された予算制約線 l*に対する生産ベクトルyにシフトするようになるのです
この結果、国際相対化価格で表記された予算制約線もまた l' から l*へと変化することになるので
消費者も予算制約線 l*に対応した消費ベクトル x*へと変化することになるのです
この x*点こそ、開放経済均衡点になります
このとき効用曲線 u*に相当する効用水準を
家計ならびに一国経済は享受しているということになります
これこそ、特化の利益に他なりません
国際貿易開始による国内の厚生変化をたどると以下のようになります
最初は、閉鎖経済均衡 a 点
からのスタートでした
ここで貿易開始による国際相対価格の登場に
より生産構造の変化がなければ、xʼ点における『代替の利益』を享受することができます
その後、国内産業の生産ベクトルの変化に
対応した結果、x*点における 『特化の利益』をさらに享受することができるのです💗
国際貿易を開始することによって
ある一国の経済厚生は拡大していますので
貿易利益命題が成立しているということを示すことができたのです
本日の解説は以上としますが
いかがだったでしょうか?
今後も経済学理論集ならびに
社会課題に対する経済学的視点による説明など
有意義な内容を発信できるように努めてまいりますので、今後とも宜しくお願いします🥺
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