【製造間接費 Part②】徹底的に予定配賦の計算をマスターすることが工業簿記のポイント🌈:エッセンシャル会計学 No.61
会計・財務についてもっと学びたい🔥
会計業務や経理、財務、簿記についての基本的な知識を持つことは、ビジネスパーソンにとって重要であると感じています。
今後、定期的に投稿していく【エッセンシャル会計学シリーズ】では、会計業務の重要性から経理や財務の役割まで、私が勉強したことをわかりやすくアウトプットしていきたいと思います🔥
さらに、経理業務の具体的な内容や財務業務の目的、簿記の種類と特徴についても詳しく掘り下げていきたいです💛
そして、日商簿記検定2級合格を最終的な目標として会計学を勉強していきたいと思います!
ビジネスにおける財務情報の管理や経営判断の基盤となる知識を身につけるため、ご一読いただけますと幸いです💖
前回のお復習い📑
製造間接費の予定配賦✨
個別原価計算では製造間接費は原則として予定配賦すると決められています。
したがって、製造間接費の予定配賦は非常に大切な計算となりますね!
なお、予定配賦は、実際配賦の問題点を解決できるため、①計算が迅速化すること、②製品原価の変動を排除できること、の2点がメリットとして挙げられるのです👀
そして、予定配賦の一連の手続は、予定消費価格や予定消費賃率を使用した際の計算プロセスと同じになります!
期首時点:予定配賦率を決定
各原価計算期間中:予定配賦額を計算
月末時点:当月の実際発生額を集計
月末時点:製造間接費配賦差異の算定
会計年度末:製造間接費配賦差異を売上原価に賦課
それでは、以下に補足論点をまとめていきましょう。
まず、予定配賦率は以下のように求められます。
$$
\\予定配賦率=\frac{年間の製造間接費の予定額}{年間の予定配賦基準(基準操業度)}
$$
なお、操業度とは会社の生産や販売の規模を一定とした場合の、生産設備の利用度のことをいいます。
そして、$${予定配賦額 = 予定配賦率 × 実際操業度}$$によって各製品(仕掛品)へ、製造間接費が(予定)配賦されることになります!
月末に、当原価計算期間の実際製造間接費を集計した後、予定配賦額と実際発生額との差額を製造間接費配賦差異として計算し、製造間接費配賦差異勘定に振り替えます。
$$
\\製造間接費配賦差異 = 予定配賦額-実際発生額\\ \\(-)マイナス(実際>予定)\cdots 不利差異(借方差異)\\<不利差異の場合の仕訳>\\製造間接費配賦差異××/製造間接費××\\ \\(+)プラス (実際<予定)\cdots 有利差異(貸方差異)\\<有利差異の場合の仕訳>\\製造間接費××/製造間接費配賦差異××\\
$$
そして、製造間接費配賦差異は、会計年度末において適切に処理することが求められます。
具体的には損益計算書の売上原価に加減算することになります。
これを賦課といいます。
なお、不利差異は売上原価に加算し、有利差異は売上原価から 減算します📝
<不利差異の場合の仕訳>
(借)売上原価 ×× (貸)製造間接費配賦差異 ××
<有利差異の場合の仕訳>
(借)製造間接費配賦差異 ×× (貸)売上原価 ××
それでは、最後に製造間接費の予定配賦に関する例題を演習していきましょう!
以下の資料を基に、各設問に答えなさい。
1.製造間接費は、直接作業時間を基準に各製品に予定配賦を行っている。
予定配賦に関する資料は、以下のとおりである。
年間の製造間接費予定額:3,000,000円
年間の予定直接作業時間:3,000時間
当月の実際直接作業時間:150時間
(製品A:70時間、製品B:50時間、 製品C:30時間)
2.当月の製造間接費の実際発生額は、次のとおりである。
間接材料費 20,000円
間接労務費 100,000円
間接経費 80,000円
Q1 製造間接費の予定配賦率を答えなさい。
@1,000円(3,000,000÷3,000h)
Q2 各製品に予定配賦される製造間接費の金額を答えなさい。
製品A:70,000円
製品B:50,000円
製品C:30,000円
Q3 製造間接費配賦差異を算定しなさい。
△50,000円(借方:不利差異)
予定配賦額150,000円-実際発生額200,000円=△50,000円
本日の解説はここまでとします!
次回は、製造間接費の配賦差異について
より細かく分析していくことにします🔥
工業簿記の単元でしっかり得点するためには、必要なプロセスになりますので、しっかりマスターしましょう!
私が考える会計学を学ぶ意義💖
会計知識は、経理や会計士だけが理解していればいいというわけではありません🔥
なぜならば会計は、経理や監査法人の会計士だけではなく、営業や管理職、経営全般まで、会社に所属している全て人にとって必須の知識であると考えているからです!
ほとんどすべての会社は、営利団体であると思われます!
つまり、ボランティアではなく、利益を追求し、事業活動を行い、会社は成長していくことを本質的な目的にしていることでしょう。
私も株式会社に就職を予定している以上、利益の出る仕組み、お金の流れは確実理解をしておく必要があることを自覚しています。
例えば、営業マンだとしても、売上の目標や予算作成に関わることがあると思います!
そして、その予算の仕組みも、売上の処理も、全て会計が関係しているのです。
また、営業の売上は経理が処理をし、会社の利益がいくらになるかを算出していくことになります!
総じて、会計を知ることで、会社にどれほどのインパクトをもたらしているのかを把握でき、予算の作成においても精緻に行えるようになると言えますね💖
また、数字に強くなり、定量的な分析に基づく思考法やビジネスが行えるようになるでしょう。
そして、会計の知識を洗練していけば将来的に経営者の視点を手に入れることができると思いますので、新規プロジェクトにアサインされたり、昇格のきっかけにもなり得るかもしれません🔥
会計の基礎知識である「財務3表の理解」を中心に理解を深め、財務3表とは何か?
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この知識があるのとないとでは、今後の仕事の仕方が大きく変わることに間違いはないでしょう。
これからの時代はグローバルに活躍できる人材というのがより一層求められると思います!
私の投稿でも会計の基礎を身に着けるのであれば、英語も交えて知識をつけると、今後ますます活躍できるフィールドが広がっていくと考えていますので、グローバルスタンダードにも挑戦していくことにしましょう🔥
なお、参考資料は以下の通りです。
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最後までご覧いただきありがとうございました🌈
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