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【24年ぶりの円買い介入💴】歴代の財務官と為替介入実施額について:日経新聞解説🔥2023/11/08

日本経済新聞の記事で
注目したい内容がありましたので
記事にしたいと思います💖

長いですが、目次をご活用いただきまして
どうぞ最後までご覧ください!

24年ぶり円買い介入 歴代財務官と為替介入額の一覧

 政府・日銀が22日、外国為替市場で円買い・ドル売り介入に踏み切った。円買い介入は1998年6月以来およそ24年ぶりだ。

円売り介入は2011年11月が最後だ。政府が介入に動く前の時点で、円は一時1ドル=145円90銭と24年ぶりの安値を更新していた。高インフレの抑制へ米国など海外の中央銀行が相次いで利上げに動くなか、日銀は大規模な金融緩和の維持を22日決め、円売り・ドル買いに拍車がかかっていた。

 財務省の神田真人財務官は22日夕、円買い介入について「政府として過度な変動を憂慮しており、断固たる措置を取った」と説明した。急ピッチで進む円安に歯止めを掛ける姿勢を強調した。以下に1991年以降の為替介入に関し、歴代の財務官と介入の実施額をまとめた。

■歴代の財務官と為替介入実施額(カッコ内は就任した月)

▽財務官             ▽介入額

◎円買い介入

・内海孚(1989年7月~)     563億円

・千野忠男(1991年7月~)   7170億円

・榊原英資(1997年7月~) 4兆1061億円

◎円売り介入

・千野忠男(1991年7月~) 1兆7113億円

・中平幸典(1993年7月~) 5兆2681億円

・加藤隆俊(1995年6月~) 4兆2051億円

・榊原英資(1997年7月~) 4兆4892億円

・黒田東彦(1999年7月~) 13兆5618億円

・溝口善兵衛(2003年1月~)35兆2563億円

・渡辺博史(2004年7月~)     0円

・篠原尚之(2007年7月~)     0円

・玉木林太郎(2009年7月~)2兆8174億円

・中尾武彦(2011年8月~) 13兆6046億円

(注)出所はQUICK。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2022/09/22 19:13 日経速報ニュースアーカイブ

記事に対するコメント📝

卒業論文を進める私にとって、この記事は非常に有意義な内容です

政府・日銀の関係は長年、円高阻止が焦点だったとように思います
そして、2003~04年には財務省の溝口善兵衛財務官と日銀の福井俊彦総裁が巨額の円売り介入と資金供給の拡大で協調したと見られています

その後は円高とデフレの責任が日銀に押しつけられ、海外勢は当局の苦境を突く円買いで攻めるのが常だったことが過去の為替レートの動向を見れば察することができます

出所:ヒストリカルデータ

そして、 13年に日銀総裁となった黒田東彦氏は異次元の金融緩和で「アベノミクス」を支え、政府・日銀は「蜜月」となりました

だがしかし、それでも円高を止めるのではなく、円安を止めるとなると、金融緩和を続ける中では協調が難しい政策運営になります

アベノミクス下の金融緩和は当初、円安による輸出企業の収益拡大や株高で経済を支えました
一息つく間に財政出動と成長戦略で成長力を高めるはずでしたが、足元の日本の潜在成長率は0.1%程度とされています💦

現在の環境も非常に困難を極める状況です
円安阻止の介入が入れば、完全に不胎化しない場合には金融引き締めを伴うことになります

このような状況下で、政策運営はどのようにしていくのでしょうか?
日銀の積極的な金融緩和政策と明らかに矛盾する円買い介入は、円安の進行ペースを抑える目的の「スムージング・オペレーション」にとどまらざるを得ませんね

日米の金融政策に変化がない限り、ここからの介入は薄氷のうえを歩き続けることになるでしょう

為替レートのオーバーシュート🆙

変動相場制が採用されてすでに久しいが、政治家、政策当局者、メディア、そして学者の間にさえ国際金融論の基礎的理解が十分でなく、妥当な政策の採用を妨げているように思います

例えば、為替レートは基本的に関係国の貨幣供給量で決まる。しかし国際経済学者ルディガー・ドーンブッシュが明らかにしたように、通貨協調が為替レートを安定させられなかったのは、賃金価格に硬直性のある現実では、予想されない貨幣政策の変更は為替レートをオーバーシュート(行き過ぎ)させることが多いためです
これが、プラザ合意やルーブル合意以後、為替レートが漂流してしまった理由であると言われています

また変動制下では、国内のマクロ目標を追求する独立した金融政策が最も世界にとって望ましいとされています

各国が国内の雇用や物価を目標にするならば通貨戦争は起きません

このことは理論的にも(岡田靖、浜田宏一)、歴史的にも(ジェフリー・サックス、バリー・アイケングリーンなど)証明されているそうです

ただ、各国がそれぞれ為替レートを目標にして介入を実施すると、それこそ悪い通貨戦争をもたらすことになります

そして、為替介入に伴う市場への供給資金を吸収する「不胎化した為替介入」はほとんど効かないという研究もあります

また、溝口善兵衛財務官による03~04年の「大介入」も、一部が不胎化されなかったから有効だったという考察があることも事実です

このような過去の事例をしっかりと見ながら、卒業論文を進めていきたいです

前回ご紹介した記事💖

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そして、選んだ道を正解にできるよう
これからも努力していきたいなと思います🔥

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