「意馬心猿」 危機への対応
みなさま、元気に過ごされてますか?通常より高い衛生意識を持ちつつしっかり睡眠をとり、元気に過ごして欲しいと願っております。ウィルス、写真をみても馴染みのない未知のものであることしか伝わりませんね。
2/25 政府 緊急対応方針
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000599698.pdf
2/26 首相要請https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56062250W0A220C2MM0000/
今週に入り、さらに強い自粛要請が出たためイベントがキャンセルされ、出勤禁止、テレワークが進んだり、通常とは違うことを考える時間ができた人も多いかと思います。良い機会と捉え、少し冷静に今後のあり方を考えてみましょう。
仏教において、「意馬心猿」と言う言葉があります。情緒を論理でコントロールはできないということ。もし、情緒をコントロールしようとするなら、理性より高い智慧が必要であると言うことですね。このことが、個人レベルでも、社会レベルでも実証されているように思います。情緒が暴れ始めた後、論理でいくら説明しても人は受け入れ、行動を変えることができません。危機において、パニックを避けるには、社会全体、組織、個人において、以下の対応が重要でしょう。
1)社会:大衆感情に火がつく前に、冷静な段階で情報の共有と対策
2)組織:組織感情に火がつく前に、社会と速度を合わせた対応
(組織人も社会の構成員なので社会全体と異なる情報だと困惑する。組織を囲む社会と異なる対応は困難。)
3)個人:混乱するような状態でもより俯瞰した冷静さを保つ環境づくり
(一人で対応しようとしない)
医学的に正しい知識を持っている人の正しさも重要ですがそれは情動が発火する前ですね。情動発火後は、一定範囲で調和の取れた行動が必要と言うことでもありますね。私たちは集団の生き物です。確固たる個という概念が幻想ならまさに集団で対応しなければなりません。こうした場合、我々は、集団としての意識の発達度合い(文化、文明の発達度合い)が問われているのであって、社会を分断させる専門家の情報は知識ではあっても知恵ではないのでしょう。また、人を導く者は知識の持ち主ではなく知恵の持ち主。前提条件つきの論理性ではなく、高い臨場感で人々を導ける者こそが真のリーダーと言えるでしょう。今回は、リーダーシップを学ぶに当たって多くの人が内省できる機会かと思います。
物事には常に光と影があるように、今回の件は、今後起こりうるリスクへの対峙の仕方として、今一度自分たちを見直す良い機会かもしれません。
・政府の対応
・ネットの反応
・マスコミの喧騒
・危機と問題解決に真摯に向き合ってる方への反応
・周囲の状況、
・友人知人の反応
・あなたが付き従うリーダーの状況
・あなたがリーダーなら、自身の対応
・取り巻くネットワーク、ニュースソース
・何よりも自身の「在り方」
それぞれに、温度差あるはずです。これらを見直す良い機会です。至らない点もあって良いでしょう。それを認め、助けを求め、助け合い、そうした中で、知恵は育まれるように思います。
以下のリスクは、今回の件にかかわらず、今後も起こりうるリスクです。
・地政学的リスク(中国を取り巻く環境、南北朝鮮、香港、台湾、英国離脱後の英米の動き、欧州)
・自然災害リスク(南海トラフ等は近年何度もリスクが指摘されている)
・パンデミック(今回のように致死性の低いものではないケース)
・これらに端を発する経済インパクト
不用意に恐怖を煽るつもりはないですが、いずれも常に指摘されているリスクです。WaLaの哲学の受講者の発表で「現代をどのように捉えるか」という問いがあります。もちろん、現代の捉え方などの情報共有を経た上でですが、過去、ほとんどの人が現在を何らかの「変革期」と位置付けました。(面白いほど全員が)ひょっとすると、私たちの無意識が何か大きな変化の兆しを感じている何かがあるのかもしれません。また、そうした無意識によって引き起こされている可能性もあります。(因果でなく因果双方がある場として)
万が一そうした事態が起きても大丈夫なように、今日私たちがすべきことは、ここから学びを得て、そうした事態にパニックにならないよう、心の準備、鍛錬をはじめることでしょう。それは、自分が常日頃、いかにあるのかを問い続けること。そして、その危機においてもその日頃の冷静さをできるだけ保ち自身がどうありたいかという状態でいるということです。
予見が難しいので、物理的準備は困難かもしれません。
常に落ち着いて行動できるかも問われているように思います。(例えばですが、餓死は、飢えて死ぬのではなくパニックに陥った人から死ぬそうです。北朝鮮でその様を見てきたお坊さんがおっしゃってました。)
それこそが、学びを先んじてできる者の務めとも思います。この機会は、現代をどう捉え、どう生きるかということに関して一層深く捉え直す機会かと存じます。近い将来、上記リスクのうち2つ3つは起こりうると考えるべきでしょう。そして、それらは大きなパラダイムシフトにつながると考えます。
私たちが、私たちのこれまでのあり方を見直さざるをえないからです。
それが、結果的にすでに綻びが見え始めている以下3つの次の方向性を定めるでしょう。
個人欲求:マテリアリズム
システム:キャピタリズム
世界観:グローバリズム
洞察の高い皆様におかれては、現代を「変革期」と位置付ける以上の問いを自らに課してみましょう。
すなわち、変革期を前提として、何がどう変わるのか、何は変わらないのか。その主体とは誰か、客体は何か?変わっていいものと、変わってはダメなものは何か?深く感じ、考えてみましょう。
今こそ、常識、自分の固定観念を破り、創造する場に降り立ってください。
そこにあるのは、世界をどのように位置付け、自らの生命をどう生きるか
との覚悟につながり、皆さんに「大きな力」を届けるでしょう
今回のような機会は、これを読まれていない、他の多くの人にとっても
「次の社会をどう生きていくか?」を無意識下に問い始める契機になるでしょう。私たちは、意識的に、私たち自身がまず何を大切に考える人間か、その上でこの時代をどう生きていくのか。What やHow ではなく、Who, Whereを考え抜きましょう。
マスコミとネットは、過剰反応が溢れがちなので、仲間と対話し、感情をシェアしましょう。そのためにも、日頃から仲間を大切にしましょう。
まず、あなたの仲間は誰なのか?(ここで、誰が仲間で誰が仲間でない、と言う思考はやめましょう。その分離作用が全ての問題の根元にあります。)
自分には、単なる飲み友達ではなく、単なる同僚でもなく、そういう集団が家族以外にあるのか?すなわち、そうした以外の、真剣に話すべきことを対話し、共に過ごす時間を持つ人たちがいるのか。そこから問い始めるのが大切かもしれません。
こうしたとき、感情を共有できる仲間は、とても大事だと思います。
(というより、それより大事なものは一体何でしょうか?)冷静になるのをきっと助けてくれるはずです。(過度な蛮勇も、過度な不安もない状態でいるために)
扇情的な人は孤立しておられるのかもしれません。ご自身で気づいておられずとも不安で孤独なのかもしれません。そんな人が周りにいたら、少し声をかけてあげましょう!「大丈夫!と」声がけによって落ち着きを取り戻すかもしれません。そうしたことも社会的パニックを押さえることになり、それは公衆衛生に引いては、平和に寄与することになるでしょう。
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私は、はたらく意味のアカデミア「WaLaの哲学」という哲学講座を主宰しております。多くのビジネスマンが、新しい時代に必要な考え方の軸を求め、学び続けておられます。こうした危機においてこそ、哲学が重要であると、私自身思いを深めております。
今、大切なのは2点
1)新しい時代に必要な考えの軸を持つこと
2)そうした時代を共に生きる仲間を持つこと
WaLaの哲学は、この2点を大切にしています。情報化社会の進展による顕在意識の活性化と係留場所を失った潜在意識の解離はますます大きくなり、スピリチュアルエンプティネスが広がり続けてます。その結果、社会の激動はますます激しくなるでしょう。
心の準備をし、次の時代の準備に粛々と向かいましょう。
WaLaの哲学を通じ取り組んでることは
「切り離された世界の住人としてではなく、つながった世界の住人として生きるための哲学」つまりあなたが、自ら定義した舞台で、自らを主人公として描く、全く新しい世界観の中に生きることです。そのために必要な思考の型を、これからを生きる武器として多くの人に持って欲しいと思い、こうした場を作ってます。
「自分とは一体何者なのか?」
「この世界はどういった場所と考えるべきか?」
万物の奥にある力を学ぶことでより大きな力を捉えられるでしょう。21世紀を生き抜く哲学の型を学ぶ WaLaの哲学4期生募集。
以下日程でオリエンテーション 実施してます。(オンライン参加も可能)
詳細は下記ページより。
*昨今の要請を受け、日程変更しておりますので、サイトご覧ください。
●オリエンテーション
新しい日程:
・3/19(木) 19:30~21:30
・3/28(土)13:00~15:30
・4/2(木)19:30~21:30
・4/7(火)19:30~21:30