ゆうぽむ文学 第一作:依依恋恋
「歩夢。私の曲、私のすべてを詰め込んだ歩夢だけのための曲、どうかな?」
それを聞いた歩夢の顔はしずかに笑っていた。
某日。私は急いで〇〇病院に向かっていた。かすみちゃんからのあの連絡がなければ、私は歩夢ともう一生会うことはなかっただろう。
「侑先輩!」「歩夢先輩が大変です!」「今すぐお台場に戻ってきて下さい!」
大学で午後の講義を終え、友達と昼休憩をとっていた時、このメッセージがかすみちゃんから届いていた。私自身不穏な空気を一日中感じていたので、まさかとは思っていたが、