行きたいけど、やっぱり行けない・・。
娘の話。
相変わらず、家にこもって好きな事をしている日々が続いていた。
ある日。
「学校行こうかな」
と急につぶやいた。
つぶやいた時期は中学2年、春の体育祭の時期直前。
昔からイベント事が大好きな娘だった。
私にしてみたら、久しぶりに学校に行って、友達にどんな顔をすればいいのか、行きづらいなあと思ったりするものだが、娘の頭の中は
「体育祭に参加して体を動かしたい」
と、そんな思いだったようだ。
まあ、行きたいと言っているのだから参加させようと学校の先生に連絡をする。
体育祭は、当日に向けて、練習を積み重ねてきたりもしている競技がたくさんある。
検討してもらい、参加できるものだけ参加させてもらった。
当日。
行ったものの、終わった後の表情は暗かった。
終わってしまったという喪失感なのか。
その思いは私たちには言わなかった。
本人だけにしかわからない。
次の日から、また学校を休み続けた。
前に書いていなかったが、お休みが始まった頃、先生に相談され、wiscを受けることになった。
この検査をして、娘が何かを抱えていたらと複雑な心境になっていた。
娘自体はと言うと、この検査を受けることで、自分の長所、短所がわかり、向き合い方で自分のこれからを考えていけると思ったのか、とても意欲的だった。
検査自体は2時間くらいあったが、根気強くやったようだ。
結果。
障害の枠には当てはまらなかったが、低めだった。
まあ、グレーゾーンなるものだと思う。
臨床心理士の方から、説明があった。
娘はちんぷんかんぷんだったようだが、雰囲気は察したようだ。
とまあ、以前にそんな事もあった。
中学2年の夏休み前。
先生から、特別支援級の体験を進められた。
同じ学校の中に、特別支援級はある。
何も知らない私は、かなりとまどった。
どういう世界が待ち構えているのだろうと。
その反面、娘はけろりと
「行ってみたい」「参加してみたい」
と返事をする。
今の環境を捨て、新しい環境に飛び込んでいきたいと言う娘の思いに共感し、参加を見守ることにした。
しばらくは、特別支援級の見学通学をすることになった。
続きはまた今度。