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研究職を2か月で挫折し、SaaS事業支援をしている理由|株式会社TimeSkip 萩原賢明

株式会社TimeSkipの萩原です。

今まであまり活用できていなかったnoteをもっと読んで刺激を受けていきたいのと、想いを伝えていきたいと思い今更ながら私がTimeSkipを設立するまでのストーリーや、BtoB SaaS事業をコンサルティングにて支援する理由や想いをお伝えします。

私は独立する前、

研究職を2か月で退職→大きな挫折→半年間のニート→15年間ベンチャー企業でSE、営業、営業マネージャー、事業部長、取締役を経験し、受託開発事業やSaaS事業の立ち上げ

という経歴を経ております。

そのほか、受託開発事業での課題やSaaS事業のメリット、事業推進でうまくいく企業の特徴なども経験者目線でお伝えします。

  • 受託開発で疲弊している中小企業の社長

  • SaaS新規事業を立ち上げられている企業

  • TimeSkipへ相談を考えている方

の方には、とくに役立つ内容かもしれません。最後までご覧いただけると嬉しいです!


企業の「SaaS事業支援」と「社員教育」の課題を解決したい

「人の成長速度の差を抑えるには、どうしたらいいのだろうか?」

前職、私が15年勤務したITベンチャー企業の事業推進の中で抱えていた課題でした。また多くの企業でも課題となるのも社員の「成長の違い」だとSaaS事業支援を通じて感じました

前職の役員会で予算差異が出たとき、役員に「なぜ差が出ているのか?」と尋ねられた際、私は「想定したより部下の成長が遅かったから」と報告していたのです。だが同時に「部下のせいにしているのでは?」と自己嫌悪に陥っていました。

同じ悩みを抱えているマネジメント層も多いのではないだろうか。

そのような企業の悩みに課題感を覚えながら2020年に独立し、TimeSkipを立ち上げたのです。SaaS事業の支援とあわせて、社員教育の課題を解決する支援ができれば、という使命感を持ちました。

さまざまなSaaS事業の立ち上げ経験を経て、各役職で生じる課題と対処法、多くの企業さまの支援を通して見えた成功パターンなどを学びました。それらに加え、SaaS大手企業のメソッドの知見も活かして、お客さまの成長フェーズや課題に合わせて、ゴールまでの最短ルートを全力で寄り添い伴走しています。

大学院卒業後、研究職を2か月で挫折。化学者の夢を捨てた過去

今はSaaS事業の支援をしていますが、かつて私が新卒で就いたのは「研究職」でした。

子どものころから、将来は「化学者」や「ノーベル化学賞受賞」を目指していたのです。理系の大学院では、研究室で研究に没頭していました。そのため、あまり自己分析せず、家から通えそうな化学メーカーの研究職に就きました。

しかし、わずか2か月で研究職を退職。人生で大きな挫折でした。奨学金までいただいたのに。


今ふり返ると「組織風土が合わなかった」と思っています。組織や規律に「前ならえ」させられる環境が、自分には向いていなかったなと。

退職して半年ほど自己分析しながら、再就職へと動き出しました。

今思えばこの選択が、自分のキャリアの全てをつくりました。

当時社員4名のベンチャー企業に入社を決意。社長との出会いに「ワクワク」

再び転職活動していると、複数の企業から内定をいただきました。でも、研究職の挫折やトラウマから「大企業は自分に合わない」と感じました。

そして自分の夢は「将来起業すること」だと認識したのです。そのため、起業した人のすぐ近くで働けるベンチャー企業への入社を目指しました。

多くの企業を訪れる中で、創業して2年目のコンサルティング会社がありました。当時の社員はわずか4名。会社は雑居ビル内にあり、きれいなオフィスに憧れたのを覚えています。「これが起業だ!」と(笑)

また、その会社の社長は、当時の経営状況を包み隠さず話してくださいました。とくに「年収は100万円ほど落ちるけど、大丈夫?」と言われたのが印象に残っています。驚きましたが、だからこそ「会話に嘘がない」と感じました。本来であれば、隠したいことも正直に話してくださったのですから。

最後に社長は「ぜひ来て欲しい」と言ってくださいました。

もう、目先のお金じゃなかった。給料が下がるのも気にならないくらい社長に惹かれて、その会社に入社を決意。非常にワクワクしました。



「誰が幸せになるのか」受託開発での課題と苦悩

入社後は営業職を担当し、社長の元で必死に営業を学びました。その結果、事業が成長するに伴い、私は営業マネージャー、営業部長、事業部長、取締役として多くの経験を積みました。

当時は社員4名だったため、営業以外の専門的な分野も手掛けることになり、多忙さや人間関係の難しさも痛感。

受託開発って、とにかく工数が多いのです。営業マンは、お客さまの要望を聞いてから、お客さま自身にサーバーを購入・管理いただく、という流れになります。

その後、約半年かけて要望に沿ったシステムを開発します。その中で、エンジニアは納期に追われたり、プロジェクトマネージャーは過度な要求を言われてしまい「うつ病」を発症したりする様子を目の当たりにしました。システム開発後も、お客さまから不満やお怒りの言葉をいただくことも。

ほとんどのITプロジェクト(受託業務)は、どちらかが押さえないと穏便にいかないことが多々あり、現場は疲弊していました。売上も平準化しないので、常に不安がある状態です。

「誰が幸せになるのだろうか」と疑問を持ちながらも「仕事とはこういうもの」と、言い聞かせていた時期もあります。

そのような環境を経ながらも、数年後に私は事業部長として試行錯誤しながら、資本提携をいくつかの大手企業とする流れになったのです。また、株式会社ラクスの中村社長が、社外取締役という形で参画してくださいました。

中村社長よりさまざまな指導を受け、社員の育成や数値管理も含めて有益なことを多く学びました。そのころ、SaaS事業を企画しました。


SaaS事業はお客さまの成功を願い、自社事業を成長させられる

経営層含め周囲からは「本当に売れる?」「赤字では?」と疑問の声も上がっていましたが、私はSaaS事業に可能性を感じていました。

SaaSプロダクトの提供は、お客さまにとって「数千万円で未完成のシステムを買う」という世界から「初期費用0円」や「月額数万円」で、プロダクトをすぐ使用できる世界をもたらします。また「サブスクリプション型」のため、お互いにリスクがありません。

さらに、毎月の売上予測が立てやすい面や、LTV(顧客生涯価値)や解約率、粗利率などの細かな分析・改善などもしやすくなり、より成果につながる施策が可能になります。

そのようなSaaS事業の世界に衝撃を受け「なんて素晴らしいビジネスモデルなんだろう」と心から感動したのです。

次第に社員にも笑顔が増えていき、プロダクト担当者からも本質的で前向きな意見が出るようになりました。本当の意味でお客さまと向き合えるようになったと感じました。たとえば、受注のために自社の弱みを隠して「とにかく売ろう」という利己的なマインドが生まれる可能性がなくなると言えるのです。

お客さまに対して嘘がなく、かつ成功を心から願った事業ができる。事業を推進するほど、自社の事業の成長がお客さまの成功とWin-Winの関係となると感じました。


起業する夢を思い出し、独立を決断

私の経歴を知った人からは、「なぜ前職を辞めたのか?」とよく聞かれます。

SaaS事業を立ち上げて、順調に事業部長 兼 取締役として働いてきました。とくに、社長と協力して社員4名のスタートから60名ほどの企業へと成長する過程は、学びも多々あり楽しかったです。会社という守られた環境で起業に近い体験をさせていただいたことは、心から感謝しています。

しかし入社して15年経ったころ、社内では資本構成の変更など、さまざまな変化がありました。気づけば40歳手前。自分の人生をふり返らざるを得ないタイミングでした。

自身をふり返り「そもそも、起業したかったからベンチャー企業に入社したのでは?」と、夢を思い出したのです。

「ここしかない」と感じ、独立にふみ切りました。


社員が最も成長する瞬間は「自らの気づき」が生まれたとき

2020年10月、私は株式会社TimeSkipを立ち上げました。現在、多くのSaaS事業の立ち上げ経験を活かし、企業のSaaS事業推進をサポートしています。

その中で感じることは、事業推進はトップにいる事業部長が重要ということです。あとは「担当している事業が世の中のためになり、広がると心から確信していること」ですね。熱ですね。

そのため、TimeSkipの事業コンサルティングは、事業部長やマネージャーの方に向けて主にコンサルティングしています。対話を通じて、事業の成功確率を高めるためにフィードバックします。

とはいえ、私が一方的にノウハウをお伝えするのではありません。人は自分で気づき、アイデアが生まれた瞬間が一番伸びます。そのとき、成長が早まるのです。

しかし、尊敬する上司や先輩のアドバイスなら受け入れられるけど、外部の人から言われたことって「あなただからできるのだろう」と思われてしまうことも多いのです。

そのため、私は対話を通して事例を提示し、お客さま自身が解決策に気づくように伝える。そのようなコンサルティングを大切にしています。あるお客さまには「皆すごいマーケターとして成長しています!」と言っていただけて、大変嬉しかったです。

どのようなコンサルティングを提供しているのか、事例や実績を知りたい方は、以下にお客さまの声をまとめていますので、ぜひご覧ください。

>>TimeSkipの事例一覧を見る


本当に必要なことに時間を使える環境を作り、才能(好きなこと)をやれていない人を減らしたい

私はTimeSkipのミッションに「才能にフルコミットできる世界をつくる」を掲げました。

今後日本の労働者人口の減少を考慮すると、労働時間を高く売り、自分の強みを才能(好きなこと)で活かせる環境を作ることに社会的意義があると私は思うのです。TimeSkipに携わるメンバーへも、そのようにWin-Winな関係でありたいと思っています。

たとえば、業務支援ツールでルーティン業務を自動化すれば、自分が本来力を注ぐべき本業やクリエイティブな事に集中できますよね。そのため、私は企業のSaaS事業を推進し、個々が才能を発揮できる環境作りをしたいと強く思っています。

しかし実際は、目の前のことに追われてしまう人が多いのが現状。

私自身も学生時代をふり返ると「化学者になりたい」も親の願いでもあって、自分が本当にやりたいことではなかったと思います。実は大学時代、ダンサーになろうとしていましたが、親から反対され、結局その夢を追う勇気はありませんでした。

大学院でも、そのような自分に違和感を覚えていましたが、平均点以上を求められ続けた人生だったため、自分の強みと向き合う時間がなかったと感じています。それが、後の大きな挫折につながった。

そんな風に挫折して、涙を流したり「うつ状態」になったり周りに「負」をばら撒いてしまう人って多いのだと思います。でも今は、自分に合わない会社は退職して、自分の好きなことをビジネスに結びつけやすい時代です。

そのようなとき「営業力」って重要なスキルだと思います。

そのため、たとえば法人向けの営業を学びたい方に向けて、法人営業を教える活動も今後は取り組んでいきたいとも思っております。

  • 現場を経験している経験者に相談したい

  • 予算と目標は決まったが、マーケティングがわからない

  • カスタマーサクセスの改善が進む体制作りがわからない

  • 受託開発で疲弊している

  • SaaS事業を一緒に作っていくれる人が欲しい

  • BtoB の営業プロセスを学びたい

などの課題がある方は、おひとりで悩まず、壁打ちにお付き合いします。
いつでもお気軽にご連絡ください。


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