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カウンセリングは狂人の独白か。

精神科でのカウンセリングを受けても、コミュニケーションは成立しない。カウンセラーさんは、私の話を引き出してくれる。じゃあ、ここで独白すればいいんじゃないか。

ひとつ前のノートを更新していたら、無意識に一人芝居のカウンセリング独白が始まってウケてしまったので、以下に置いておこう。架空のカウンセラーに架空の私が話しかけている。

私を見張る自意識が、話している私に干渉していて、大変なカオス狂人ぶりである。


「死にたいんですけど、ここで相談するってことは、助かりたいってことじゃないですか。これって矛盾していますよね。だから、「死にたい」なんてここでは言えないんですよ。私って本当は、多分治したくないんです。だって、10年以上病気だから。精神が健康になったら、どうしたらいいかわからなくなると思うんです。私にだって、それなりにアイデンティティはあります。死にたいくせに、人並み以上に自己愛が強いんだと思います。精神病を失ったら、何が残るでしょう。だから、まずは「治したい」と心から思うことが必要なんじゃないですか?じゃないと、意味がない。でも、治したいというのも本音なんです。だって、しんどいから。鬱になったり躁になったり、悪夢を見たり、フラッシュバックをしたり、周りの健康な人を見ていると、本当に妬ましくさえ思えてしまいます。羨ましいと、素直に思います。でも、治るのは怖いんですよ。唯一思い入れがあるこの自我が失われる気がして。明らかに、自意識が悪さをしていますよね。自分が感じたこと、考えたことを全てチェックする存在。まるで他者のように私を監視する私。紛れもなくそれは私です。多重人格とかでは全くない。私を監視する私を、私は知っている。もう、混乱です。内面がカオスなんです。でも、平静が訪れるのは怖い。知らないものに飲み込まれるのか、この、それなりに愛着すらある自意識に別れを告げるのか。記憶って全て消してもらうことは可能ですか?どうか、やり直したい。全てを」

これがカウンセリングで言えたらいいのに。

リアルには

「いやーなんか、最近はあれすねー。結構散歩とかしてます。あー、いや、確かに寒いっすけど、まあ、ユニクロのダウンとか着てるんで笑。てか、この前ユニクロ行ったんすけど、Sサイズと間違えて、なぜかXL買っちゃったんすよね!いや、ふつ〜にだる〜!って感じで。いやいや、渡す人もいないし、ブカブカだけど履いてますよ笑。めっちゃ履き心地悪いっす。でもまあ、洗い替えないんで。でなんか、まあ、結構忙しいかなーて感じですけど、週に一回くらいは休もうかなって感じです。そうなんすよー、忙しくしてもどうせ体調崩すんで笑。やっぱ生姜とか食べといたほうがいいんですかね?いやー野菜とか結構嫌いなんで、笑。大人になって恥ずいっすよね。あ、時間ですか?ありがとうございました。薬?もうないです。1ヶ月分お願いします。はい、じゃあ、また来週。はい、お願いします〜」

と言って帰ってきます。もう、ノートで架空のカウンセリングやってたらいいんじゃないかな。でも、薬がなくなるとやばいから、ちゃんと通うんです。明日も眠るために。


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