![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/79842016/rectangle_large_type_2_91efb16c54d8469f0d28b071806a53e8.png?width=1200)
生活習慣病、予防より治癒に力点を
生活習慣病について「予防」とはいわれますが、「治癒」ということばが使われているのを殆ど見かけません。自分で積極的に運動と食事の改善で治そうというより、「生活習慣病予防」という言葉がやけに目立ちます。
1.生活習慣病予防の呼掛けで自覚ある行動ができるか?
病気に対して予防といえば聞こえはいいのですが、当人にとってみれば病気になったからこそ、ようやく健康のありがたみが実感でき、不快さや痛みなどがあれば、そこから逃れたいと思います。
わたし自身は自分が太っていることさえ自覚がなく、数多くの生活習慣病発病後に歩くことから始めたダイエットをきっかけとして傍目に見ると随分太っていたものだと、やっと自覚したものです。かねて健康診断で注意を促されたものの、行動といっても何をやっていいのか真剣に考えることはありませんでした。きっと多くの人が私と同じなのではないでしょうか。
2.生活習慣病は、病気が少ないうちに治す!
生活習慣病で多くの人が最初に指摘されるのは、脂質異常症や高血圧です。ここでしっかりと治す指導がなされていないのが現実で、病院や医師から年齢や個人差に関係なく、ほとんどの方が一時しのぎのクスリの服用を求められます。
そして、患者も飲みたくないクスリを丁寧に全部飲む人もあれば、適当に廃棄する人も多いようです。保険から出されている為、自己負担が少ない分気にせず無駄にします。
もっとも、中年で脂質異常症や高血圧になって年月を経ない人は、余程の肥満体の方は除いて大方歩くことから始めれば再び健康を取り戻すことができますが、この程度の病気は病気と思わず放置する人も多いようです。この状態こそ、大幅に筋肉が落ちたというバロメーターなのです。病気が少ないうちにしっかり治しましょう。
3.運動は歩くことから始める
長年中高年は運動不足だという方は多いはずです。それに伴い、心肺機能も落ちてちょっと運動をするだけで心臓が爆つくことになります。長年運動していないと心臓も毛細血管が十分維持されていないという状況になります。万が一の虚血の状態にならないよう、ゆっくりと歩くことから始めます。
歩くことさえ初めのうちは2~3㎞さえも随分遠く感じるものです。そこで、時間に束縛されずに、目的地にたどり着くことを目標に掲げては如何でしょうか。例えば、夕食後に1時間程おいてから出かけてみます。なるべく10時、11時頃まで営業しているようなショッピングセンターであれば、到着後に腰かけて休む場所も見つけやすいものです。
4.筋肉と心肺機能の回復には時間がかかる
一気に歩き通すことより、目的地まで時間をかけてできる限り毎日歩くことを日課にします。心肺機能も筋肉も毎日動かすからこそ、回復していきます。運動の間隔が3日、4日と開いてしまうと、残念ながら効果が薄くなってしまいます。筋肉と心肺機能が十分につくまで、かなり期間が必要です。
けして短期に順調に行くなどと思わず、長年余りに運動してこなかったことと若かった頃の体形を比較してみます。多くの人は腹囲や体重が大きく変わっているはずです。若い時の体形を目指すに越したことはありませんが、数か月で手に入れようなどと厚かましい望みは止めましょう。目標達成の期間に余裕を持つことで、精神的にもゆとりが生まれます。
5.生活習慣病克服は歩いてダイエットすることから始める
生活習慣病は、本人の自覚の有る無しはともかくとして、大幅な筋肉量の低下が原因となって代謝が悪くなることで肥満し、発病に至ることが殆どです。脂質異常症は、食事の改善だけではなく、よく歩くことでようやく改善します。高血圧は下半身の筋肉量が増え、よく歩くと自然に低下します。ともに歩くことが重要です。ダイエットは長距離を歩くことから始めると効果的です。
いいなと思ったら応援しよう!
![健康39](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75022489/profile_4d4a4f9d6c0819df161f0187bca09141.jpg?width=600&crop=1:1,smart)