前立腺肥大も自分で治す
排尿障害
かつて前立腺肥大症だと思われる症状に悩んだ。排尿は時間がかかり、残尿感や尿漏れ、夜間頻尿もあった。心配になって、ある泌尿器系専門医の著書にを読むと「前立腺がんは、前立腺肥大症の人しかならない」とあった。
前立腺がん発症を危惧
当時は前立腺がんは男性のガンの7位にまで増えてはいたが、当時もこれから2位くらいにまで増えるだろうと予測されていた。前立腺がんの男性の罹患率は2,018年には1位になっているそうだ。とにもかくにも、がんのリスクが高いまま生活することは避けたい。前立腺肥大症は何とかならないものかと、試行錯誤が始まった。
体幹を鍛える
体幹を鍛えるというと今でこそピラティスが挙げられるが、当時は全く知らなった。体幹と周辺部を念頭に、歩くこと、腹筋運動など、思いつくままに運動をはじめた。
体幹の筋肉は重要
その甲斐あって今ではかつてのように排尿に時間がかかることも、病漏れもや残尿感もなくなり、さらにふくらはぎも意識して運動した。当時は、更に年老いたらどんな生活になるのかと、恐れさえ感じ、あんなに就寝中に3度も4度もトイレに起きたのに、いつの間にやら朝まで起きることがなくなった。
こうして見ると、とにかくやってみるもんですね。運動の時間は必要ですが、お金もかからず、ダイエットで体も軽くなり、だんだんと筋肉がつくと普通に生活できるようになった。その点で、衰えた筋肉を再び取り戻すことは機能面からの重要性をあらためて認識できた。
医療の常識を疑う
周りを見ると中高齢者といえば、たいてい男性は長小便となってくる。トイレで年長者がなかなか小用が終わらないのは、排泄機能が衰えているからです。けれども先に記したように、誰でも男性ならすべて同様に老化すると思う必要はなさそうだ。将に生活習慣に問題を抱えていることが、泌尿器系の種々の生活上の問題を生んでいるといってよさようだ。
よく歩いているか
ふくらはぎは夜間の頻尿とも密接に関わっています。ふくらはぎや太腿四頭筋をはじめとした下半身の筋肉を維持するには、日常的によく歩くことです。よく歩くとは1日10㎞以上を目安に歩いてみる。
特別に歩く時間をつくる必要はありません。朝の通勤時にちょいと早めにでて一駅、二駅手前から会社まで歩いてみる。案外心も体もスッキリします。
歩くことは実は思う以上に重要ではないでしょうか。
体幹・下肢の筋肉を意識しているか
体幹は様々な臓器が集まっています。筋肉が衰えるとその臓器の位置もしっかり支えて十分に機能を果たせなくなるように感じませんか。さらにお尻や太ももの筋肉は、よほど意識をしないと加齢とともに大きく落ちている。
意識してお尻を触ってみる。中高年男性の方は、ゲッと思うほどお尻の筋肉がないことに気づきませんか。女性ではお尻は大きくても、案外筋肉が落ちてしまっていて脂肪ばかりという人が多いのではないでしょうか。
解剖学の太腿図解
解剖学の図解をいまだに忘れることができません。20歳女性の太腿と60歳女性の太腿の断面図での比較は、若いと筋肉がしっかりと皮膚近くまで及んでいるのに対し、60歳は何とも貧弱で脂肪に覆われていました。
体は縄文人
もちろん個人差があることは承知していますが、むしろ標準的な年齢格差を象徴しています。こうした老化は、現代生活を前提にすると常識的な範囲にとどまるかもしれません。けれどももう一度思い起こす必要があるのは、つい昭和初期まで歩く生活が当たり前だったことです。
体は縄文時代のままだ、1万年前と変わらないとの指摘は、当時を意識して体を動かせということではないでしょうか。