メタボ基準でいいの?
メタボはメタボリックシンドロームのことで日本語では内臓脂肪症候群だとか。厚生労働省は、2018年に診断基準を見直しています。
即ち、腹囲が基準未満でも血圧などの基準値を超えれば、特定保健指導が必要だとしました。
メタボ基準としての腹囲
腹囲が男性85センチ以上、女性90センチ以上であることや身長と体重で計算する体格指数(BMI)が基準として、腹囲やBMIが基準値内にあっても、当然ながら血糖値や血圧、血中脂質濃度に異常があるという人は多くいます。
そこで、心血管疾患や生活習慣病の発症リスクが高まるケースがあるなど、本当に指導が必要な人が見落とされているというので新基準を導入したようです。
メタボ基準の見直しの裏側
メタボ基準の見直しが必要になったのは、生活習慣がどんどん変わってきていることがあるのではないでしょうか。
1.農水産物の種類の変化からくる食事内容の変化
2.生活環境の変化による歩く時間の減少
この二つだけでも毛細血管の維持を徐々に難しくして、その結果34度台、35度台という低体温の人が増えているのではないでしょうか。
歩いていない現代人
しかし、もっと単純に考えるべきではないかと思います。
わたしたちは、自動車、自転車、電車、バスなど乗り物に乗り時間が随分あります。当然歩くことも自ずとその分だけ少なくなります。
毛細血管を維持する時間を増やす
歩かなければ、極端にいえば毛細血管を維持するための機会を自ら捨てているようなものです。1日24時間しかありません。寝る時間、風呂の時間、トイレタイム、勤務時間8時間、通勤時間、昼の休憩時間などを含む食事の時間を見ると、椅子に座ったり、寝転んだりしている時間が長いでしょう。
直立して歩く時間は、どれほどあるでしょうか。
通勤時間や勤務中の階段を使うなどして、直立して歩く時間を増やす、すなわち毛細血管を維持する機会を積極的に作り出すことが必要だと思います。
直立して歩く時間は、どれほどあるでしょうか。
通勤時間や勤務中の階段を使うなどして、直立して歩く時間を増やす、すなわち毛細血管を維持する機会を積極的に作り出すことが必要だと思います。
低体温の若者が増えている
低体温は病気を呼び寄せるなどいいますが、実際には健康的な生活ができないことが、低体温の温床となるということではないでしょうか。それが以前のように腹囲を基準としただけでは十分な疾病との因果関係を難しくしているのかもしれません。
歩く時間を確保
歩くと当然乗り物に乗るよりも移動に時間がかかります。その分、生活時間の使い方に要領が必要になります。1時間は5㎞しか歩けないとすると、その分考慮した行動が必要です。自由度は少ないものの、業務時間内に歩く時間を上手に増やすことも重要です。
エレベーターの待ち時間を考慮して、出来る限り階段で上り下りする
営業時間に余裕を持たせて、最寄り駅より少し遠いの駅から歩く
昼食時など、外出時に歩く時間を持つ
業務内にコピーやPCからのプリントアウトなどの機会を分散する
メタボ基準に頼らない
基準というのは、眼に見あるものばかりです。
毛細血管の現状を見るにしても、検査時の状況だけでつぶさに変化する状況を知ることは難しいといえます。その点から、やたらメタボ基準や血液検査の数値ばかりに目が行きがちです。もっと単純に、考えては如何でしょう。
平日で一日5㎞以上歩く、休みの日は10㎞以上歩く
体温は概ね36.5度か確認する
筋肉量、特に下半身の筋肉を増やすことを心掛ける