中高齢者の首のしわ
中高齢になると首のしわが目立ち始める。
一説によると、40歳以上になると10年で1㎝以上身長が縮むといわれるが、将にこの時起きている頸椎の萎縮こそが皴の原因のひとつであることに気づいた。
頸椎の歪みと頭蓋骨の落下
頸椎の歪み
中高齢者で特に運動やストレッチなどをしていない人は10年で1㎝以上、生活習慣の悪い人では2㎝近く身長が低くなるようです。その前兆は年十年も前から起こり、骨盤の傾斜にはじまり、同時に背中の丸味を与え、頸椎の歪みへと連動するようです。
頸椎の骨の表面は複雑
脊柱の中で骨が一番小さな部分になり、姿勢を為つために骨の表面が複雑な構造のようで、ズレ落ちない構造になっていますが、全身が歪み始めると徐々に頸椎も緩みだして、気づいた時には身長も低くなるほど影響を及ぼしています。一番身長が低くなることに影響するのは、この部分でしかも頭蓋骨も緩んでいきます。
加齢による影響も運動療法で相殺
これらの複雑な動きが、あまり認識されずにひとことで「加齢」と表現されて片付けられています。しかし、拾ってみるとちゃんとこうした加齢による姿勢の悪化を取り戻すことができる運動療法も既にあります。姿勢を良くする運動は加齢による脳の構造的悪化を相殺する役割もあるようです。
首のしわ
先に挙げた影響で頸椎が短くなれば、首のしわも皮膚が緩んだ分だけできやすくなるといえます。
① 骨盤の歪みの修正
② 腰椎・胸椎の歪みの修正
その後にようやく頸椎が修正できるようです。
首のしわに美容術は効果があるか
上述の如くの状態だとすると、緩んだ皮膚にクリームを塗っても十分な効果が上がるかはなはだ疑問です。まだ現役で働いている人は、健康診断などを受ける際に必ず体重測定とともに身長も測ります。加齢とともに低くなっても、頭蓋骨をもう一度ジャッキで持ち上げるようなイメージになりますが、首の長さを伸ばすことが一番効果的だとに思います。
身長が低くなる要因
一般的に身長が低くなる要因として、
① 椎間板の縮み
② 骨の位置のズレ
③ 姿勢の悪化
などと語られることが多いようです。
もう先の事例からもお分かりのように③姿勢の悪化から①②にも強く影響するように思われます。
運動療法の効用
運動といっても、部位・種類、頻度、回数、時間、順位、組み合わせなど、複数要素を変えながら行う必要があります。身長を戻して、首のしわも伸ばす、更に脳やからだの健康を取り戻すことは、なかなか奥が深いといえそうです。