腕立て伏せ0回の衝撃
高卒後、初の腕立て伏せ
50代ともなると足腰の衰えを感じるようになります。40代からかなりその兆候は表れてきますが、個人差はあるものの案外気づかないことが多いようです。
筋肉は使わないと衰える
そのひとつが腕立て伏せです。
高校卒業以来一度も経験していなかったことに気づきました。
つまり、30年以上腕立て伏せをしていませんでした。
「筋肉は使わないと衰える」とよく聞きますが、こうした事例は案外多いのではないでしょうか。
筋肉はあちこちにありますが、指は何かと日常的に動かすことが多いと思います。しかし、歩くことをはじめとして、他の部位の筋肉を意識して動かしたことはありません。その数600以上といいますが、大きな筋肉である大殿筋、大腰筋、大腿四頭筋等の下肢もいつの間にやら痩せ細っています。
腕立て伏せ0回
わたしは、今でこそお尻の筋肉や太ももの筋肉を意識するようになりましたが、多くの人は日常生活において然程意識することなく生活していませんか?その結果、わたしが50歳を越えて腕立て伏せをしたとき、ショッキングなことに1回も体をもとの位置に戻すだけの腕力がなくなっていました。
筋肉はバランスよく使う
中高齢者が下半身を鍛えるのに「スクワット」が提案されることがありますが、わたしは経験的に推奨できません。なぜなら、わたしたちが中高年になるまで熱心に運動を心掛けた人ならいざ知らず、たいていの人はわたし同様にただ日々衰えるだけ、という毎日だっと思います。
そんな人は必ず心肺機能自体が大きく衰えています。ちょっとした運動でさえ辛くなるし、スクワットも例え10回、20回でも心臓がバクバクしてしまいます。
まずは、筋肉は体全体にありますから、下半身からゆっくりとつけることを意識して、歩くこと、すなわちウォーキングからはじめることをお勧めします。歩くことさえ、実は股関節が硬い、歩くのが遅くなったと感じる人が多いでしょう。
下半身、特に歩幅が小さくなるのは股関節が硬くなっていて、若年者にとてもついて行けないという方も多いはずです。筋肉のバランスのいい使い方ができていれば、歩幅も確保できます。
腕立て伏せは、肩周りも刺激する
下半身に肌肉が7割といいますから、これに比べると上半身の筋肉量は多くありませんが、上半身は肩回りなど体のねじれを補助的に修正する意味で必要です。例え1回でもできるように、腕の筋肉を維持しましょう。
特に肩は加齢とともに巻き肩になる人も多くいます。この時、左右差がハッキリわかると思います。片腕を肩越しの背中に回し、一方を掌の甲を背中に合わせるようにしたから持ち上げて両方の指を合わせることができますか。
左右バランスよく使っていると合いますが、たいていは体の捻じれが強くてバランスが悪く、結果としてとなかなか指先さえつけることができません。そこで腕立て伏せ本来の目的である腕を太くするとともに、肩の位置や周辺の肌肉の左右差を小さくしたいものです。
あなたは何回腕立て伏せができますか。
0回では効果が一向に上がりませんよ。