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子どもの学ぶ力を伸ばす3つのステップ
新学習要領に加わった「探求的な学び」についてご存知ですか?
探求的な学びとは、主体的に課題を見つけ、課題に対する情報を収集し、答えを見つけ出すような学びのことです。
探求的な学びが加わったことにより、入学試験などで思考力を問われるような問題が増え、答えのない問題に向き合う力が重要になります。
こうした背景には『脱詰め込み教育』を目指す、日本の教育改革があります。
すでに探求型入試を導入している中学校もあり、これからの子育てをする上で非常に重要になってくるキーワードだと思います。
ということで、今回は探求的な学びを身につけるために重要な3つの学習ステップについてみていきましょう。
この3つのステップを知ることで、あなたの子どもの学ぶ意欲をかき立てて、探求的な学ぶ力を身に付けさせることができるようになりますので、ぜひ最後まで読んで子育てに活かしてくださいね!
学習の3つのステップとは、観察→創造→共有です。
3つのステップというと、なにか特別なことをしないといけないのかと考えてしまいそうですが、日常生活でも少し意識することで3つのステップを体験することができます。
具体的には親子で見ているテレビでニュースなどを一緒に見ることが観察で、その見たニュースについて、「どう思う?」「なぜそう思う?」「どんなことを伝えたいんだろうね?」などの質問をすることでいろいろなことを想像させ、その内容を誰かに伝えることで共有でき、3つのステップを達成できます。
このように子どもと過ごす時間も、親が3ステップをちょっと意識することで学習意欲を伸ばす機会になるので大切です。
今の日本の教育では学校のテストで、国語、算数、理科、社会などの学力テストにより合否を決めていますが、それらは詰め込み教育で勉強した知識の暗記能力をはかるものです。
実際に僕が受けた国家試験でも、記憶力があれば誰でも受かる内容の試験でした。
というか、4択なんで記憶が曖昧でも受かることもありますが…笑
話がそれましたが、ここからは3ステップを実践する上で親が気をつけたいポイントにつてお伝えします。
気をつけたいポイントは3つです。
ポイント1
親はどんな意見でも面白がる
親は子どもがどんな意見を持っていても、否定はしないこと。
そして「面白いね!」「いいアイデアだね!」と面白がってあげましょう。
そうすることで子ども自身が、考えることや自分の意見を伝えることを楽しい!と思えるようになります。
考えることや伝えることが楽しい!と思えると、どんどん考えて自分の意見を伝えてくれるようになるでしょう。
ポイント2
子どもの意見を受け止めたらツッコミを入れる
子どもの意見には、当然大人が考えれば無謀なものや、現実的に不可能なものもでてきます。
そういった時は、親がうまくツッコミを入れてあげましょう。
「その意見は面白いね!じゃあ、もし〇〇になったらどうなるかな?」
と意見を受け入れつつ、想定される障害や障壁についてツッコミを入れてみてください。
ツッコミを入れることで、子どもの思考を深めたり広げたりすることができます。
なので子どもの意見をただ聞いて面白がるだけでなく、ツッコミを入れることも楽しみましょう!
ポイント3
回答(解答)ではなく応答を心がける
子どもの意見に対して、親だからある程度答えや解答があることもあります。
ですがそこで答えを与えてしまうことは、結局詰め込み教育と同じになってしまいますので、よくありません。
子どもの意見や質問にたいて、親の意見を伝えてみたり逆に質問をしたりしながら、解答を与えず応答することを心がけましょう。
そしてどんなに親が子どもに学ぶ意欲を持ってほしいと願っていても、親自身が何かに熱中したり、楽しんでいる姿を見せないと、子どもは自ら学ぼうとはしません。
当然ですが、本を読まない親が子どもに本を読めと言っても読むはずがないのと同じですよね。
なので、子どもの学ぶ意欲を育てたい、子どもに学ぶことを楽しんでほしいなら、まずは親自身がその姿を子どもに見せることです。
学ぶといっても、何か資格をとるなど難しいことをする必要はありません。
ファッションやメイク、釣りやアウトドアなんでもいいので、自分が好きなことに熱中している姿を子どもに見せましょう。
きっと子どもはパパやママが楽しそうな姿を見ることで、自分も何かに熱中したり楽しむことができるようになるのです。
僕も毎日本を読んだり、勉強したりする姿を息子に見せています。
そのおかげで、パパの仕事は何?って聞くと、パソコンって言われますが…笑
親の背を見て子どもは育つ。
肝に銘じていたいですね。