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【患者・家族向け】脳画像CT・MRIの概要をギュッとまとめてみました!
当ブログへ訪問していただきありがとうございます。
福岡県で理学療法士をしてますkenkenです*
日々のちょっとした疑問や曖昧なことに、"しっかりと向き合い"皆さんにとって有益な情報発信ができるようにお役にたてればと思います。
はじめに
厚労省の患者調査によると、2020年の脳血管疾患の患者数は174.2万人(男性94.1万人・女性80.1万人)になっています。
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また、男性は70歳代から、女性は80歳代から罹患率の増加を認めています。
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そして、生活習慣やその危険因子を見てみると、誰にでも当てはまるリスクのある疾患です。
ある時突然、自分が脳卒中当事者やその家族になった場合に、身体、生活、金銭に加えて医者からの病状説明などたくさんの情報処理に追われます。
そこで本日は、脳卒中の当事者やその家族向けに、脳画像のCTとMRIについてまとめてみましたので、ぜひご参考にされてください。
🔲 CT検査(コンピュータ断層撮影)
急性の脳卒中の診断に迅速に使用されます。脳にX線を当てて得た情報をコンピューター処理し、数分間で脳の断面画像を映し出します。
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➖ 見るポイント
・出血の有無: 脳内に白い部分(出血)が見えるか確認します。
・脳梗塞の兆候: 脳の一部が暗くなっている場合、血流が不足している可能性があります。
・脳の腫れ: 脳が腫れている場合、周囲の構造が圧迫されていることがあります。
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🔲 MRI検査(磁気共鳴画像法)
磁場と電波を使用して、より詳細な脳の画像を作成します。脳卒中の種類や程度を評価するのに役立ちます。CT検査では判断のつきにくい発症早期の脳梗塞も確認できるのが特徴です。検査時間は10分~20分ほどかかります。
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➖ 見るポイント
・脳梗塞の特定: 脳の特定の領域が変色しているか、異常がないかを確認します。
・白質病変: 脳の白質に異常がある場合、慢性的な血流不足や他の病気の兆候かもしれません。
・脳の構造: 脳の形や大きさ、異常な腫瘍や病変がないかを確認します。
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※補足: MRIと一言でいっても種類がいくつかあり、発症してからの時期・タイミングで得られる画像情報も異なってきます
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🔲 CTとMRIの違い
➖ CTは迅速で、主に出血の有無を確認するのに適しています。
➖ MRIは詳細な情報を提供し、脳梗塞やその他の病変を評価するのに優れています。
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※簡単にまとめると、発症直後はCTにて脳出血の有無を確認して、判別ができないときにMRIでほかを疑うといった手続きをとることが一般的です
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🔲 わからないのが当たり前!わかったフリはやめましょう!
ここまでCTとMRIの特徴や違いをまとめてきました。
とはいえ、一般の方が脳画像を見て、内容を理解・判断するのは非常に困難です。
ちゃんと分からないところは、担当医やリハビリの方にも説明をもらったり、不明な点は聞き返しましょう!
➖ 医師とのコミュニケーション
・画像を見ながら医師に質問することが重要です。
・どの部分が正常で、どの部分に異常があるのかを具体的に説明してもらいましょう。
・画像の結果がどのように治療方針に影響するかを理解することも大切です。
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🔲 画像診断の重要性
➖ 早期発見
脳卒中は早期の診断と治療が鍵です。
CTやMRIによって迅速に状態を把握できます。
➖ 治療方針の決定
画像診断の結果に基づいて、適切な治療法(薬物療法、手術など)が選択されます。
➖ 経過観察
治療後の経過を追うためにも、定期的な画像診断が行われることがあります。
まとめ
・CTとMRIは脳卒中の診断において非常に重要な役割を果たします。
・それぞれの検査の特性を理解し、医師としっかりコミュニケーションを取ることで、より良い治療を受けることができます。
・不明点や不安なことがあれば、遠慮せずに医療スタッフに相談しましょう。
※そのほかの画像診断検査のおおまかな選択については、以下の通りになります
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以上、本日は、患者・家族向けに脳画像CT・MRIの概要についてまとめてみました。
皆さんの日常生活に少しでもお役にたてたら光栄です🦥🍃
最後までご覧になっていただきありがとうございます^ ^